koolhouse of jazz

qyu2004-12-25

17時開場18時開演。しかし開場は2.30分遅れ、開演も15分くらい遅れていた。けど、なんとなく最近は開場開演がちゃんとしていたものが多くてそれに普通に慣れていたけど、昔、昔と言っても半年前とかは、わりとそんなの当たり前なものも多かった気がする。だから、なんか懐かしいっていうかそんな感じが嬉しくも思えた。


SIGHBOAT
内田也哉子さん、鈴木正人さん、渡邊琢磨さんから成るSIGHBOAT。今日はゲストのドラマーさんがいたけれど、名前忘れてしまいましたすいません。そしてなんと今日が初ライブとのこと。これは途中のMCで言っていて知ったんだけど、その前の演奏だってぜんぜんそんな感じは受けなかった。けれど也哉子さんの喋りがなんとなくそんな初ライブという未知な感じを作っているようでそこがかわいらしかった。

あれだよね、去年ライブビートで渡邊さんがCOMBO PIANOとして出た際にゲストで也哉子さんが歌っていたりしたし、渡邊さんは也哉子さんの歌に惚れてるんだろうなぁとか思った。也哉子さんの歌聴いて、choro azul思い出したりした。こうゆう女の人の声って芯があっていいなぁ。


えっと、あんまり記憶ないのだけど、それは心地よかったから。也哉子さんの歌声が良いー。とろとろこくこく。


Vincent Atmicus
さぁて待ってましたのヴィンセント。わくわくわくわく。


例えば世界中に散らばった様々なものが一つの場所に、一つのそこのステージに集まってくるかのように、MBIR-VAから始まった。それはまさにヴィンセントの演奏者や奏でる音楽自体を表しているみたいで。
っと、また出てくる音がすごい。思わず驚くくらい。まずベースがぐんぐんに低音響かせてくる。こないだのロレッタの時も良かったけど、今日はそれ以上。うきゃー水谷さんかっこいい。そしてタイセイさんのトロンボーンが入った瞬間かなり驚く。なんじゃこの音ってくらい。薄い膜がギリギリ破れるか否かのようにぶっ飛ぶ音。どわー、やっぱり流石のリキッドかも・・。そしてツインドラムの細やかで躍動するいちいちの音もくっきり腹にぐいこんでくる。とにかく今日の音はなんだかすごい。それぞれの音がぐわわんと立体的に浮かび上がってきて襲い掛かってくるようだ。目を閉じて聴いてもそれぞれの音がそれぞれのラインの音を出しているのが明確。
MBIR-VAが終わると勢いのある拍手喝采となる。こないだ見た時だってそうだった。見せられた者が、どうしたって力いっぱい拍手を送りたくなるようにさせられる。初めてライブビートの放送で聴いた時、ラジオでの放送からでも同じようにそうゆう拍手だってわかる拍手が聴こえてきた。うん、まさに。


ああやばい!楽しい!10月にワンマンで見た時は、新しいアルバムを買う前の状態でそのアルバムに入っている曲を聴いて。もちろんそれはそれで衝撃的だったのだけど、それがあって、アルバム買って繰り返し聴いていて、それでまたライブで聴くっていうのはまた格別な楽しさが溢れ出すもんだと感じた。CDではああなっているけど、ライブでだったらこんなにになってしまうという破格な魅力がびしびし浴びせられる。

たのしすぎるー!!!芳垣さんめっちゃかっこいいー!!と心の中で叫びながら芳垣さんを見ていると、芳垣さんがまるでクジャクのように見えてきた。つうか最初「クジャク」という名前が出てこなくてえーとなんだっけなんだっけと困ったこまった。大きくて美しい重なりなった羽を広げて鮮やかに凛と立つクジャクみたいなの、ヴィンセントでの芳垣さんのドラムさばきは。うー、思い出しただけでもよだれが出そうだ・・・。リキッドくらいの大きさのとこで、あんなに芳垣さんを見て堪能することって中々出来ない気がする。やばいですなんで芳垣さんはあんなにかっこいいでしょうか。(べたぼれ


最後の曲は(タイトル忘れ中)、日本のヴァイオリンが支柱のようになる。勝井さんと太田さん(2曲目あたりでやっぱり着替えていたなぁ)の重なるも異なる線を昇っていくかのように絡み合う音が、他の散らばる音をまとめ結うよう。なんか、この曲は生きる喜びを歌っているようだと感じちゃった。2人の鳴りが本当にきれいで。かっこいい。素晴らしい。椅子に座っていたにも関わらず、楽しくて体にぐんぐん音が入ってきてしまった。

今回は高良さんの姿もよく見れた。高良さんのビブラフォンは夢と現実の境を作り出すようでもあり、無くすようでもあって、すーごいな。ティンパニなのかはよくわからないけど、太鼓系のものではツインドラムと混ざり合って音をずしずし押し出してくるのもまたかっこよくて。あと、まったく見知らぬ縦に長い楽器がいつもいいな!と思う。
そういえば勝井さんと芳垣さんも、民族楽器のような縦長い弦楽器だったのかな?細かくは見えなかったんだけど、そんなまた見た事無い楽器を使っていてわくわくさせられた。芳垣さんは立って楽器をする時もまたすっごかっこいい!!どわーかっこいい!!
ヴィンセントはやっぱり、なーんかどっかメンバー皆さんがにやにやっとしてやったり感が渦巻いてるのが凄く好きだなー。特に中心の真ん中に水谷さんがいてそれがまた軸になってるようでピッタリですっごいおもしろくてすっごい好き。


多分一時間くらいだったと思うんだけど、うーんやっぱりワンマンで見たい!またすぐにでもツアーやってほしいと思ってしまうくらい・・。けれど、一時間でも随分堪能させてもらった。リキッドの音にも驚きまくったけれど。お陰で凄く血走る生々しい音を聴くことが出来ました。ザクザクッとザバザバっと。お客さんも満杯で、随分と熱高まっていた。自分がとても高かった。すーごい楽しいんだもん!顔がくにゃくにゃ?ぐしゃぐしゃ?になっちゃうくらい。皆さんかっこよすぎる。素晴らしい!!!終わった後思わずよしがきさんかっこいー!!と小さく叫んでしまいました。


DJ KRUSH
カウンター席に座ってたのもあって、じっとしてると振動する音が気持ち良いもんで、結構寝てしまってたり。どうやら横一列みんなそんな感じだったりしたようで。なんかどうもこうゆうものはまだ体に馴染まないもので。でもなんか楽しかったよ。最後とかかっこよかったかんじだったかも。しまうましまうま。まぁ内心長いなぁと思いつつ。


菊地成孔クィンテット・ライブ・ダブ feat.カヒミ・カリィ
菊地さん出てきて、おでこ丸出しペカーっが終始気になった。なんか見てるの恥ずかしいんですけど・・・。でもやっぱ菊地さん出てくると空気変わるなーとかは思った。

坪口さんのピアノがきれいだった。うっわーなんか一流坊ちゃんって感じだ、とか思ったり。リキッドで聴くピアノもまた良いもんだなぁ。ダブ処理されるということだけど、それによってのなのかなぁ?音が消えた空間に入る、空気の音のなんていうんだろう・・・遮断されたりされなかったりみたいなのが気になった。これ、見てない人には全くわからないだろうし見てても分かり難いこと言ってる気がするけど。ぷつっ、ぷつっみたいな、音ではないけど、なるようなそんなんが、結局もったいないみたいな気がしてしまった。べつにいいもんなのかもしれないけど。


3曲目とかそこらへんで、カヒミさん出てくる。初見。どひゃー、きれい。菊地さんの隣、真ん中でフランス語で歌う。次の曲では菊地さんも一緒に歌う。この頃咳が苦しいのが頂点で下向いてハンカチで口おさえてて、それで顔あげたら2人が一緒に歌ってるわけですよ。なんか、ん?・・・?と違和感を覚えるわけですよ。しかしぼーっと見ていると頭には瞳ちゃんが浮かんできて。あーあぁスパンクスだったら隣には瞳ちゃんがいたのになぁ、瞳ちゃんかわいかったなぁ、菊地さんの隣はやっぱり瞳ちゃんじゃないだろうか、あーあぁー・・・とか瞳ちゃんを思い出しまくるはめになる。どうもなんかカヒミさんじゃ何かおかしいようなかんじ。


そして終バスのために22時半頃退出。今日はヴィンセントがとても良くってそれで随分くらってしまったのと、咳も中々苦しくなってきてたし、またタクシー代出すのはキツイし。まぁなんかそうゆう色々であんま集中出来なかったのかな・・・菊地クインテットは・・。なんか、カヒミさん出てこないでやってたほうがまた集中できたかも。カヒミさんが良い悪いじゃなくて(もちろん美しい)、菊地さんはかっこつけてるとおもしろいから。だからもちろんデートコースの時見てもいつもおもしろいと心の中では思っているんだけど。これがまさに、モーサムの百々氏と通ずる箇所である。ということに気付きスッキリしたー。こうゆうこと感じてるからきっと私は菊地さんにうっとりとか全然出来ないんだと思うわー。


楽しい一日でした。