液体か、涙は または水とゆめ

あなたも誰かの日記に記されているのかもしれない

昨日のこと

昨日はお昼過ぎに家を出発。まずは国立国際美術館エミール・ガレ展を見に行った。大学の先生からこないだ招待券を貰っていたので観覧料900円が無料に。先生ありがとう。日曜日だし混んでいるだろうな〜と思ったけど、意外とそこまで大入りでもなく。それでも続々と人は流れてきてたけど。本物が発するパワーみたいなものはいつも強いことを体感するけど、ガレの作品は写真という媒体を通して見ていて、しかもそれはガラス、陶器という立体であって、それが実際目の前に現れると、をおおおおぉ…本物だ…100年以上も前に実在した人間が実際に手を触れていたのかぁ…(想像…)などと思わずどぎまぎしてしまう。いつものことと言えばいつものこと、当たり前と言えば当たり前か…。
約200点の作品は大体時系列によって並んでいて、またそれを初期中期後期とわけられていたので違いというか変化とともに大変楽しめた。初期の頃のオウムの水差しとかは大胆すぎて、凄いと思うけど、一歩間違えて趣味悪いんじゃ…と思ってもおかしくないのでは。まぁこれはどの作品でも言えるんじゃないかとも思う。私だったら、全然知識なかったら、うわ気持ち悪い変なのーで終わらせててもおかしくない。でももう今の自分にはそこをそう見ることは中々出来なくなってしまっているということだろう。食器類はとても素敵だった。知らない種類のため息が出たよ。何より最も本当に心の底から凄いなあ凄いなあと思ったのは、ガレの植物や生物への意識。ガレはフランスのナンシーで生まれ育った。そこはとても自然に恵まれた土地だったらしく、そこから自然に対する強い愛着が発生していったらしい。その分野では随分博学だったそうな。アール・ヌーヴォーの表現形式というのは主に自然や植物などのモチーフや、流動曲線が使われるということなんだけど、ガレの作品に描かれている特に生物の生々しさ繊細さには驚くばかり。植物との融合も凄い。正直思わず凄いしか言葉が出なかった。だってなんとも知らない世界を初めて見た気持ちなのだから。生物というのは私にとってとても特異な存在である。特に昆虫類。小さい頃からてんとう虫でも小さな飛ぶ虫でも、もちろんそれ以上の沢山の種類の昆虫達は、どうにも私の感覚を全て発色させてくれる…。全身でびびってしまう。嫌いな人ほどよく発見すると言うが、まさしくアンテナは鋭い。1人暮らしにおいて本当に昆虫との戦いは必死である。何が嫌って目に入った時に物凄く全てが一瞬にしてリアルに見えるのが。しかしガレはそれを嫌とは捉えなかったわけで。そしてそれは作品にリアルに映し出されている。そこまでやるかってくらいに出ている。それとの出会いはなんとも不思議なものだった。なんだろう、不思議だよね、不思議。それに植物。私はちょうど最近植物に対しての意識が芽生えてきていて、一昨日だって近く接していた。不思議だ、不思議。しかし本当に美しい。どうしてあんな風に昇華することが出来るのだろうかと思う。手が届かない何か。家具にまでそれは現れていてあっぱれだなぁ。作品のデッサン画が同時に飾られていたのがまた嬉しかった。とても興味深くじろじろ見つめてしまったな。色使いにはうっとりすると同時に、どうしてこんな気色悪いと言えてもおかしないような重ったるいものがそんなに流行ったのだろう?という疑問は残った。
最晩年の作品と言われる「手」。1月に美の巨人たちで取り上げられているのを見たのもあってとても見てみたかった作品。3点あるうちの1点であり、日本では初公開だそう。ガラスケースの周りを人が囲んでいるという図がおもしろかったな。それがよく似合う「手」だ。それだけのなんとも言えぬ魅力が渦巻いていて。手に巻き込まれるのか、それとも手を助けるのか。いやべつにどっちでもないかな。ただただ距離を持ってその手を眺めるのが自分のすることかなぁと思った。
200点という数はとても膨大で4分の3あたりで疲れてきてしまった。しかし一点一点実に楽しく見ることが出来た。アール・ヌーヴォーとは新芸術という意味。19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパから広まった美術様式で対象となるものものは絵画、ポスター、ランプ、陶磁器、家具など。ミュシャは有名だろうけど、ロートレックもここに入るんだなぁ。アールヌーヴォーが流行ったのは30年余りのことらしい(全てかどうかは知らないのだけど、とりあえずここではガラス工芸)1889年、1900年のパリ万博で流行って、それから数年後あっという間に衰退してまったと。それは実に興味深い話だと思う。
その後休みなしにシュテファン・バルケンホール:木の彫刻とレリーフ展とコレクション1も見た。バルケンホールの作品はとてもおもしろい。おもしろい。ガレの「手」と同じように、作品を見ている人々の姿がまたなんだかおもしろく見えてしまう気がする。かわいらしくておかしい。台座とともに掘り出されているという普通の顔の服装の人間。彼らはどこにいるのか。何を見ているのか。強く削られた対象はずきずきと見ている側に入ってくる。気まずくなるようでいて楽しくなるようでいて、おもしろいなあ。なんか多分対話が足りなくてイマイチ上手く言葉に出来ないんだけど…。凄くおもしろいと思う。おもしろいっていうんだけじゃなくて、…。
コレクションではトニー・アウスラーの作品があってとてももしろかったよ。Bend(空気塞栓症)という作品。この人は基本的にプロジェクターを使って丸みをおびた物体に映像を映し出すということなんだと思うんだけど、その映像の中身がグロテスクというか、ちょっと気色悪い。今回のは多分自分の顔なんだけど。その物体は水槽に沈んでいる。そしてその中にある物体にに映し出されている顔は苦しそうな顔をしながら。気持ち悪いというより親しみやすいような感覚。この人結構好きなの。あと船越圭さんの作品は入り口すぐにあって目が止まった。存在感。そしてちょうどよく今日の授業で先生が名前を出していた。それで先生に話をしたら、なんでもおばさん方に人気があるんだとか。へえ〜。えぇと、他にも、数はそんなになかったんだけど、好きだなぁと思えるものがちらほらあって、楽しかった。
計、約3時間くらいいた。流石に足が、足が疲れたよ。でも凄く楽しかった。楽しみすぎ。


さてそれから初めて梅田まで歩いてみた。15分くらいらしいということ、道はまっすぐ行けばいいらしいということから、1人で初挑戦。少しだけどきどきしながら。中ノ島の風景って凄く好き。なんか普通の風景がすごく良い。空があってビルがあって橋があって川があって道路があって人があって。それ等が全部重なってるただの普通の景色がすごく良いなぁって好きだなぁって思う。梅田までの道もとても気持ちよく歩けた。楽しかったな〜。
梅田に着いて丸ビルへ行った。まずタワレコへ行ってモーサムのビートルバーナーを購入。視聴のとこにはタケさんのコメントと、3人のポラロイド写真があった。ももが変な帽子かぶってて変だった。相変わらずなんか変な3人だな。ビートルバーナーかっこいいよ…。いいねえ…。それからPan Canteへ。本当ならそりゃあカンテで食べたかったけどあまりお金もなかったので、今度Aちゃんとチーズフォンデュする用にバタールを購入。天然酵母で美味しそう(おいしい)他のパンも食べたかったよぅ〜。しかし値段がちょっとお高い。あぁでもとってもうまそうだった…。がまんの子。
あと適当に色々ぶらぶらして買い物して帰宅。なんだか楽しい日曜日でした。