何も加工なんてしていないそのままだ

qyu2005-11-16

今日もまた寝坊した。洗濯物を干すのにも焦った。しかしなんとかお弁当もちゃんと作って授業にも遅れず到着出来たので良かった。しっかし寒いな。暗いな。電車から見えた満月のような月がすごかった。月のような存在感。月は一体なんなんだろう。歩いたり、自転車をこいだり、電車に乗ったり、部屋にいたり、どんなときでも毎日空があって、時に月がなんか言ってくるようだ。私は自転車こいでる時が一番すき。その時間が一番空と触れている気がするし、月の変化によって色んなものごとが吹っ飛んでいく気がする。や、ふっ飛ばしすぎなのか・・・。
そんなことを思いながら部屋へ飛び込むように帰ってきた。そしてすぐにお湯を沸かす。その間にお弁当洗ったり細かいことをする。そしてココアを飲む。こないだ作ったスコーンをトースターであたためてピーナツバターをぬってやわらぐ。これだけでほっとする。こんなんが一番ほっとする。早くさっさと学校から帰ってこうやって落ち着きたいと思うときがある。
帰りに4本フィルムを出しておいたのを取ってきた。いつも、どきどきしながら写真を取り出す。順番をめくる。こないだの箱根旅行の際には2本撮って、後の1本はまだ出していないんだけど、始めの1本目で撮った仙石原のすすきヶ原の写真が良く取れていて嬉しい。すごく広い土地に沢山のすすきが私の背以上に伸びていて、まさに良い時期だったのもあって、とても素晴らしかった。 しかも、なぜか私たちは本来鑑賞するように整備されている道を入らず、本当にぎっしりとすすき他が生えている軽く傾斜のある道なき道を探検したおかげで、大変だったけど、すごく楽しかった。そこで一番面白かったのは、母はそうゆう探検的なことがすきで、道がなくなってもずんずん自分で道を切り開いて進んで行っちゃうんだけど、叔母のみっちゃん(母の妹)は引き返したほうがいいんじゃないー?と何度も言いつつ結局進む母について行っていたのが面白かった。私も母と同じで探検を楽しんでいたから、なんか面白いなぁと思った。 その探検中の写真も面白いけど、パノラマで夕日をバックに撮った一枚がお気に入り。もう一本の方は2.3日目を撮ったはずだから、早くそっちも見たいなー。

あと残り3本は、日常を含みつつ、四天王寺の蚤の市や横浜トリエンナーレおよび中華街とか上野とか学校とか空とか。うーんやっぱり写真は面白いなと思う。木村伊兵衛みたいな写真はそりゃーまるで撮れないけど、偶然良い構図になっている写真があると、自分の奥の方から不思議なわくわく感がうまれてくる。写真ってやっぱりすごく面白い。わりと最初の頃に比べたら全体的に良く撮れるようになってきた気がするし、これからもカメラと付き合おう。



昨日はみっちゃんとあっちゃんとで、あべののアポロビルに最近新しく出来た、わたみん家(ち)へ飲みに行った。食べた食べた、食べすぎだ。安いお店なのに、一人3800円って。わはははは。ものすごい3人してよく食べたなぁ。大きいパフェだって、ものの2.3分でおしまいだ。そのあと牛すじ煮込みとまぐろのぶつ刺とピザみたいなのを食べ、最後に抹茶と豆乳のプリンでようやく〆。内容はどれも安くて美味しかったから満満足。店内は思っていた以上に広くて、雰囲気もほどよくて、女の店員さんが笑顔が素敵ですごく居心地がよかった。笑顔ってなんていいんだろうと思った。色んな話を沢山した。きっとそれでも毎日毎日何か話し足りないのだ。毎日会っててもそれでも毎日話をする。こうゆうことって、社会に出たら、あんまりないことなのかもしれないなぁ。どうなんだろう。わかんないけどいっぱい話していっぱい食べて楽しかった。



やらなくちゃならないことは幾つかある。でも、なんだかんだで、なかなかそれに取り組もうとしない自分はすごくだめなんだろうな。だめだめ。好きなことに足を向けて、嫌なことは見てみぬフリ。昔からの悪い癖だんなあ。
なんだかこの季節になると毎日のように過去のことを沢山思い出してしまう。過去ったって、数年前のことだけ。それで毎日やっぱりシロップを聴く。そこになにがあるというんだろう。わからないし、考える気もどうやらないようだ。



ここ1ヶ月以内くらいに読んだ本たち

これは面白い。写楽についてぜんぜん知らなかったのだが、写楽が謎に満ちた人物であり様々な説が唱えられていること、その様々な説を知ると同時に、NHKの番組のために導き出されていく新たな説を見つけていこうとするその過程がすごく面白かった。これで浮世絵への関心に火がついた。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 鏡面文字の謎 (新潮選書)

レオナルド・ダ・ヴィンチ 鏡面文字の謎 (新潮選書)

図書館で借りて、全部読めないうちに返さねばならなくなったので、また借りて読もう・・・。ダ・ヴィンチの生涯に関して知りたかったので、ちょうどいい感じの本だな、と思った。高階秀爾さんということで借りた一冊。これがまたすごく面白くて分かりやすくて新鮮。なんでも外国の人に読まれることを想定して書いた部分が多いらしいのだけど、日本における西洋美術研究の第一人者と言われる高階さんの言葉はとてもしなやかで押し付けがましくなく見る視点が揺らぎなく確立されているようで(もうこんなばかみたいなこと言ってるのも無意味かもしれないけど)、わかりやすい、というのも変かもしれないけど、こんな風な位置からものごとを見定められる人がいるんだ!という驚きと感動を受けた。高階さんの文章が好きで読むに至ったんだけれど、ますます好きになった。これからも高階さんの著作を読んでいこうと思う。


今日、江戸川乱歩の蜘蛛男という作品を読み終えた。すごい、すごい、すごすぎる。すげえーー。すごいなあすごいなぁ。なんかそんな驚きばかり。すぺくたくるだ。最近のお気に入り言葉。スペクタクル。