日記を書く意志も理由もまったく気にならなくなりつまり必要がなくなったかのようにさえ思える状態になりつつある今日このごろ。単に平坦なだけの感じ。自分の存在自体がそんな感じ。なんのために生きているんだろうとかどうして生きてるんだろうとかいつまで生きてるんだろうとかいったい何なんだろうという思いは、時々ふっと芽を出す。それは風で飛んできて勝手に種を植えた知らない花の芽であるかのように。

そうゆうことは実際生きていく上で必要か不必要かはわからない。しかし問いは自由に生まれ綿毛がふわふわと舞うようにして私のこころの中で生きている。そしていつのまにか消えて、そしてまたいつのまにか生きている。そうゆう問いを生み出す状況というもの。たったそれだけのこと。答えがないから問いを生んでいるだけなんだな。

様々な状況でこのような問いは発生するだろうけれど、私の今までの経験上では有意義なときは一度もないと思われる。くだらないのだよ。くだらない問いにこころ引っぱられて時間を過ごさせるころしかできないのだよ。このこころは誰のものなのかさっぱりわからなくなる。

私というものはどんどん消えていく。喪失感ばかりはぼやぼやとあって、ただでも何が失われていっているのかはわからないのだ。あれ、ないなあ…前まではあったような気がするんだけどなあ。という心地が乗り捨てられたまま揺れてるブランコみたいにうつろいでいる。





サンシャインの古本市に行って買った本。大量大量大量の本本本。他にレコードや玩具もあり。なんともいえない本たちと人間の密集。他にも欲しいと思うのはいくつもあったけど、厳選した結果。とてもつかれた。

終わりのない旅 星野道夫インタヴュー―原野に生命の川が流れる (SWITCH LIBRARY)

終わりのない旅 星野道夫インタヴュー―原野に生命の川が流れる (SWITCH LIBRARY)

300円くらい
未来への地図―新しい一歩を踏み出すあなたに

未来への地図―新しい一歩を踏み出すあなたに

450円くらい
デザインのデザイン

デザインのデザイン

600円くらい
ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)

ソラリス (スタニスワフ・レム コレクション)

1500円。映画『惑星ソラリス』の原作。読んでみたいと思っていたので見つけた時はびっくりうれしい。単行本でがつっとぶあつい。


ねじまき鳥クロニクルを読んでから、夏頃に一度読んでいたノルウェイの森を再度読み、今はずいぶん前にも読んだ海辺のカフカを読む。うのののの、やっぱりなんかすごい村上春樹。昔に読んだ時はなんでこんなに気持ち悪いんだろうという感覚が強かった。それは今でも違いなくある感じはある。でもこうして続けて作品を読むと、この人の作品にはどれも人間の肉体を奥の奥の内部にまでつたい、めぐり、またそこから回帰するような、肉体をもった表現というのが生々しいからそう感じるのだろうし、そこに潜み広がる世界は肉体をもつ人間が読む以上は避けて通れない道のようなものと思うから、そう思うとなんかこのひとちょーすごいなーと思う。あんまり本を読んできてない人間だからわからないけど、こんな表現して小説世界を書く人は他になかなかいないんだろうなと思う。それと、すごくいいなと思うのは、すべてを明らかにはしないところ。謎というのとは違うような、自然と通る道筋を通っているだけで、べつに隠しているわけではなく周辺的においをふわっとちりばめたうえででもそれをすべて明らかにするわけではなく世界を構築しているかんじがとても素晴らしい感じがするなと思う。んんん、そのことをうまく言葉にできないのだけど。沢山の様々な隠喩表現はちょっとそれについていけないときもある。えーとそれってつまりどうゆうことだろうと考えてしまうと読む流れがストップする。でもそれも悪いことではないでしょう。ねじまき鳥クロニクルの衝撃感はやっぱすごく強いかなあ。3部作という地底からのうねるような迫力感があってすばらしいと思った。