液体か、涙は または水とゆめ

あなたも誰かの日記に記されているのかもしれない

10月3日、北海道旅行3日目。ホテルを7時半ころに出発、旭川へ向かう。その車中で朝食。六花亭で買った「十勝豆パン」は酒粕のほのかなかほり。豆ももりもり入っている。たしかこれで90円くらい。なんつうすばらしさ…。そこらで売ってるパンよりなにより一番いいパンだと思った。札幌から旭川まではたしか二時間くらい。


旭川にははじめて来た。いままで天気予報でしか見たことのない地、というぐあい。バスに40分ほどゆられていく。バスは人でいっぱい。母が駅からダッシュして歩いている人をぬかしていったおかげで座ることが出来た。こうゆうとき母はすばやい。バスも動物園仕様のものに乗れた。

到着してまずはじめに向かったのはアザラシ館。

うおおお、ぬおおおお、うわあああ、といったぐあいに驚きや喜びや嬉しさのような感動をだれしもが声や表情に出さずにはいられないような空間。むひょー、すごい。今までに見たことのないようなアザラシとの距離感。思わずおののく気分。写真はぜんぜんうまく撮れないのでありました。


ほんろうされるわたしたち。


こんなふうにどこの展示空間もただ動物たちを見せるだけでなく、てづくり感あふれる装飾のほか、動物たちの現状や実態の説明書きもかわいらしく読みやすく触れやすく展示されているところがとてもすてきでおもしろい。特にここの階段のアザラシがきゅーと。


実はここ旭山動物園動物のお医者さんで描かれているのである。A市A山動物園てなぐあいで、ハムテルと二階堂が実習した場所がまさにここ、アザラシの地。旅行に行く前に読み返していたら発見した。そりゃ昔読んだころは動物園も有名じゃなかったからなあ、見つけておどろいた。行動展示は地下階なのだけど、おそらくこの地上部分は漫画で描かれてるときと変わらないのでは?みょうな高揚をひとり。


グッズが安くてかわいい。かわいいどころをしっかりおさえている。


次はホッキョクグマ館へ。まずは地下に入って自然で生きるアザラシの目線、位置からホッキョクグマを感じよう(?)というシールズアイを体験。なんと面白い発想。写真左は自然界ではまさにこんなですよーということと、こんな風に体験しましょーということを示している。これもまた実際は恐怖があるはずなのに、こう展示されると面白さが垣間見える。


順番にここに入ってみる。子供用と大人用がある。ここ以外にもこどもに優しい作りが施されている点も興味深かった。そうか、そうだよなあと思う。
でも、遠くでねていた。






ちょうどエサの時間。しかし人でいっぱい。なので五分で交代。それでも今までに見たことのない大きなクマの水へのとびこみっぷり、泳ぎっぷり、食べっぷりに驚く。およぎきれい〜毛が水中でたゆたうのがとても美しく、陸で見るのとは違った生き生きとした姿がとっても新鮮。うはー。スタッフの人たちがしきりにフラッシュは発行禁止にしてくださいと事前に繰り返し注意する。誰もかれもがなにかしらのカメラを持っている。なんとかうつった一枚。

出口付近に置かれた説明書き。すごいな、そんなに多くの動物園に行ったことがあるわけでもないけど、こんな風に動物のことを教えられることはほかではなかった。ただ動物をながめるにすぎなかった。今目の前にいる動物のかわいらしさやたたずまいに見ほれるだけでなく、その背後には個々の種類の動物が存在し、その現状は人間の行いと大きく関わりあるなかで存在し、またゆらぎつつあり、その動物たちの現状を通してより力強く地球のくずれゆく危機を感じることになる。つい今さっき身近で感じることのできた「かわいい」「かっこいい」という思い、ただそれだけでおわらせてはいけないものだと思わされる。


次はペンギン館へ。なぜか入口は暗く、先にあかるい光があふれているのが見えるため、わくわくどきどき感がひじょーに増す。

入ったとたん、人々の表情がかわる。っぱあーとこころが開かれてしまう感じ。ぺぺぺぺんぎんが、上をおよいでるー。空飛ぶペンギンとは、うまいなあ。ペンギンが水中を泳いでるとこなんて、テレビででもそうそう見ないもんなあ。それが、まさにすいすいーと縦横無尽になめらかに泳ぎ回っている。その自由奔放なはつらつとした姿になんだか夢心地のようになる。かんどう。


オオカミ館の入り口でのわたしとお昼の旭山ラーメン550円くらい。ひととおり見たころに雨が突然ふりだすも、傘はコインロッカーにおいてきてしまっていたため走って移動するも濡れてさむくなり食堂でラーメンをたべた。何箇所かでは傘を無料貸し出ししていた。よいサービスしてるなあ。



13時半くらいに動物園を後にして、旭川駅へ。富良野線の夏季だけ運行しているノロッコ号にのる。車窓からは昔有名になったらしい赤い屋根のある風景。写真だとちょっと色が薄く見えるかもしれない。わざわざここらへんではスピードをおとしてくれる。丘の風景にこころがなごむ。車中で六花亭の大福をたべる。豆パンも大福も賞味期限が4日と2日くらいなのだけど、通販じゃ見ない商品をどうしてもたべたくて。六花亭ちょうだいすき。そしてラベンダー畑駅でおり、ファーム富田へ向かう。私はここにくるのはまさに15年ぶりくらい?ラベンダー味のソフトクリームをたべて、ひじょうにまずいと思った記憶がつよい。


ラベンダーはもうおわっていたけど、団体客などけっこうたくさんいた。母がグッズをいろいろ買い込む。ギリギリに売店でコロッケをたべた。すっかり陽もおちはじめたところで、今度は中富良野駅まで25分ほど歩いて向かう。人も全然歩いていないぽっくり静かな道を、重い荷物を抱えてあるく。そして駅が見えてきたころ、澄んだ空気のなかにあらわれた大きな月がとってもとても美しかった。空が広く反対のほうはまだほんのり太陽のなごりが見えていた。ぐっと夜空を世界をひきたてるような月だった。まるで映画でも見るような。


2両の富良野線に乗るころにはすっかり暗くなっていた。風景がまっくろ。ひじょうにきれいな黒さぐあいで、しんと、ぴんとする。富良野駅で下車、新富良野プリンスホテルへ。結構かわいいこぶりのへや。



夜ごはんは母の選択でなかなかすばらしい料理にめぐまれた。どれもすうんごおくおいしかった。料理人さんってすごい、ととても感じた。