こころの内というのはなんとなくなんとなくぎゅううぅっと踏みつぶされ絞られるみたいになって、もういっぱいだ、みたいになって、ようやくそれで自分は今どんな状態なのかを知れる。ふわふわ思っていたようなことが、小さな雲のふわふわが、集まっていつのまにか重く暗く自分の内のすべてを覆ってしまうんだなあ。まあなんとなくわかってるけど。知ってるけど。しかし久々になるのだ。ああ私はやっぱりだめだなあまだまだよわい、よわいまんまそのまんま、変わったりなんてしないんだなあと思う。だめとかそうゆうんでもなく、その自分にああやっぱりというがっかり感とか、結局そんな自分なんだなみたいなあきれ感とか、もうそんなのはいらないのになんでまだいるんだろうとか、自分自身のその姿にかなしくなる。くさったれたような自分にむなしくなる。
ふわふわしているときには思わない。頭が色々動いて考えて、その都度正しいようなことを思っているから。こうゆう風に考える、こうゆう風に思っておく、そうしたらいいんだそうしておけば丸く収まってスムーズなんだという具合に。でもやっぱりそれらは素直でなく、無理をしてるというんだろうか。夜になると、頭が思考しなくなってむじゃむじゃしたものにまみれる。するとほわぁ~んとどこからともなくタバコの煙みたいに漂ってくる負な重さをもった黒いにおい。そして自分の口からふっと突然みたいに、いやでもほんとはもっとずっと前から言いたかった、でもガムテープでふさがれてるみたいにして言えなかっただけなんだ、ほんとはずっとそうなんじゃないかって不安があってでもそれは口にしたらいけないことだみたいなこと。その不安はなんで自分みたいなのが生きているんだろう、何の役にもたてない、なんにもない、このまま生きていたってなにかできることもないだろうとゆうことが急に妙にありありとした鮮明でリアルなイメージと感触をもって現れてくる。それが真実だと。それ以外の日常はすべてまやかしで幻想で嘘なんだと。演技だ。