昨日は原美術館で「アート・スコープ2012-2014」―旅の後(あと)もしくは痕(あと)を見た。あいかわらず原美術館ぽい展示だなとおもう。そこが好きですが。
とにかく全体にわりとさらっと見る。見れる。そんな軽やかさが全体にあって、そんなかで個々の作品のなかにふっと足を止めて見ていける。それ自体もかるい。日本の2人とドイツの2人の4名による展示のなか大野智史の作品はッバーンとしていて爽快感がある。暑そうなのに涼やかだと、クールだと思う。マーティン・パーの写真集の表紙を思い出したような。葉の色づかいがきれいだなと思う。生命感とそこに刺さってくる嘘のない感じのレイヤーがかっこいいなーと思う。でかいキャンバス感がただかっこいい。
ベネディクト・パーテンハイマーの後ろ姿写真はまたとてもよかった。そこからいろんなことを想起させられる。見入ってしまう。

最近はなんとなく美術館やらに行くのが億劫になってしまっている。映画館の方が行きたくなる。一時期はいつでも期間をもってあいてる美術館が楽で、日時の決まっているライブや映画館が窮屈に息苦しく感じていた頃もあったんだがなあ。また私のなかで変化が起こっているのか、改めて欲するところが移り変わってきているよう。変わってないとこと変わるところとは常にあるのだろうけども。そんなんは考え出すと堂々巡りのようでこんがらがるのでやめておこう。

自分に単純であれということかしら。今はユリイカラース・フォン・トリアー特集を読んで新作にむけて予習中。アンチ・クライストのトラウマ感はぬぐえない気もしつつやはり新作が見たいと思ってしまう、やはりそうゆうのに興味好奇心を抱いてしまうところはしょうがない。