液体か、涙は または水とゆめ

あなたも誰かの日記に記されているのかもしれない

シロップの新譜krankeは発売日前日に買いに行ったけど、いやなんか久々にCD買いに行くことに緊張感を覚えた。前日にMVが公開されていたとはいえ、ライブもやっていないで誰も聞いていないでCDでみんな一斉にはじめて聞きますよっていうのがこんなはらはらわくわくするもんだとは。考えてみたらどんなバンドでもそうゆうパターンは少なかったかもなあ。シロップしかり。

最初の3回くらいまでは1.2曲目の冷たい掌、vampire's storeがいいね、4.5曲名のThank you、To be honorはポップにきたなあとなじめるかどうかと思う。4回目くらいからはthank you、to be honerが俄然よく聞こえてきて、10回目くらいにはむしろ前半がしょぼくも思えてくる。結局20回目くらいにはやっぱり冷たい掌いいねになるという過程を踏みたどりついた。

3曲目songline は一貫していいねと思ってるけど、どんな意味あい役割的なもんとしてこれをいれたのかとか、インタビューあったら知りたかったとこだなあと思う。ライブでうまいこと再現できたらかっこいいだろうなーと思うんだけどそこは五十嵐さんの歌次第かな。できるのかどうか?ざくっとこの三曲目で前後半に曲調がわかれるし、それが5曲という中で顕著な役割してくるからやっぱこの曲に関してが気になるなあと思う。


とりあえず今んとこかたまってる感想としては4、5回聞いたあたりから確信しはじめた、To be honorが一番好みだなあと。私的には君待ちに似てるなあって思う。君待ちはCOPYの中でも特にすきな、思い入れある曲で、真理なんてデタラメ勇気なんてださないでくれを聞くことですべて終わり癒され片付けてきたようなそんな呼吸の吸う苦しさも吐きだす安堵もそこに集約されるような心地が

空気読むな

という歌詞にも感じることができる。そのひとことなんだろう。そのひとことにすべてがつまってきてしまうようで。よろめき立つ淵のような、そうゆうそんな心地を感じる曲は君待ち以来かなあ。それが私的には驚きであり、嬉しくもなった。同じ度合いのものごとなんてありえないけど、またそうゆう似た感覚が起こりえるんだなあと。
またサビの

To be honer
主導権はどこいった
不健全だろう

主導権、不健全という単語を歌にしてこんなふうに歌えるなんて、という衝撃もあった。それらの単語は主にふだん他者に対して使うことが多い気がする。もしくはまわりの状況に対してとか。それを自分(もちろん五十嵐さん自身か誰かに対して言っているのかはわからないけど少なくとも聞く側には五十嵐さんも自分をも重ね合わせられる)に対しての挑発的な言葉のように使うということ。そんでそうゆうとこに私は五十嵐さんの抜群のセンスを感じちゃうんだなあ。感心しちゃう。それだけで世界は全然変わってしまうから。

そうゆう五十嵐さんの見ている世界はいったいどんな色してんだと思うけど、それは結局みんな個人のもので誰もが誰とも共有なんてできなくて、それでもかするくらいのささやかさは猶予されている時間がシロップの歌詞にはある。言葉の一瞬で消え去っていく刹那がまたそこにはある。真理なんでデタラメも、空気よむなだって、あっという間に流れていってしまう言葉にすぎない。きれいなメロディも言葉も次の瞬間にはもう手に残らない、喪失感がまた同時に残されるのもシロップはでかい。それが強調される。それは儚いとかじゃなくて、喪失としてばっさり切られ遮断される。だからまた何度も求め何度も聞いてしまうのがシロップの良さだなあと思う。

困難じゃなくて

は、こんなんじゃなくて、に聞こえることが楽しい。五十嵐さんはわりとそんなんとか、そうゆう言葉づかいすると思うんだけどそれは自分も言うから好き。

ただTo be honorは特に全体に音が同じ層で鳴っているような、層の違いというかボーカル含め各音のすき間がないのだけはちょっと耳に痛くってなあ。音が多いと埋め尽くされてるようで、聞きやすいとこ聞きにくいとことあってスリーピース感が薄くなっちゃう気がする。そこだけはちょい残念なんだけどそんなも時代の流れやなんやかんやなんだろうか。変態みたいなリフがいろいろ鳴ってても立体感あるやつが好きだからなあわたし。


Thank youは最初の印象だとイントロが旅立ちの歌に似てるなあと、旅立ちの歌はそんな好きじゃないからなあと思っていたけどこれが今ではすごくよく思える。いいぬけ感。ポップさでいったらhonolulu rockみたいな軽さ。こうゆうんは5曲だから生きてくるのかなあと思う。歌詞の軽妙さと白昼夢みたいな軽快サウンド、文句なしにすごくいいね!と言いたい。


vampire's storeはかなりシロップらしいっていうか、五十嵐さんらしいと思う、歌詞において。単語のならべかた、遊び方、歌い方といったところから見ると。定番らしい定番。

肥大化するwar mart
輸出経路いつもwest side
生き血すするvampire's storeがいっぱい

がわりと何度も口ずさみたくなる。ライブでイントロかっこいいといいなあ。イントロひきこなす五十嵐さん見たい。そこにのっかってくる中畑さんとまきりんが見たい。という気にさせられるなあと。いかにも一曲目にやりそうな感じがある。

似たり寄ったりだって人は似てるよ
大事なものだって当たり前に違うよ

という歌詞は全曲中一番すきで、それは意味よりも語感みたいなながれで好き。ただただその感覚で気持ちよい。そんでここの中畑さんのドラムがかっこよくて好き。ああゆうハイハット好きなんだなあ。
ジャケットはまさにこの曲にはまってるかなと思うけど、タイトルをこの歌詞の患者からとったのかどうか、そこらへんまた気になるところ。とにかくこの曲がびしっと決まるかどうかがライブの進行に結構大きく響いてくるんじゃないかしらと思う。でもhurtと同じくらいの出来でこれたら心配ないかな。この曲だけ、がんばれーと思う。


冷たい掌は聞けば聞くほどよくなってくる。

過去へ連れてって
未来へ連れていこう

という歌詞はおもしろいと思う。もし連れてってと頼む相手と連れていこうと誘う相手が同一の人物とするならば、それはなかなか勇気あることだなあと思う。私的には過去という言葉の方に引っかかりを感じる。
過去というはっきりしたしかしぼやけた遠景のような大きな塊を扱うことは、はたしてそこに何があるのか。過去とはなにか、と思う。未来はあまり興味がない。

good bye

の声がいい。ここだけ声の圧迫感がぬけているような素にかえるような。声が色っぽいねえと思う。
全体にまきりんのベースがかっこいい。特に最後のぱっぱーららぱーっぱーの途中から入るうねりまくのがめっちゃ癖になる。おわりなのにそっからふぎゃあーってなるのがにくい。これとstop brainと聴けたらけっこう嬉しいなー。仙台はまきりん側だから見たい見たい。


今回リリースインタビューが一切なかったことを考えると、年内にまだリリース予定があったりするんだろうかなど勘ぐるけど、もしくはつづき的なものとか。さあてツアーはどんなセットリストでくるのかな。