液体か、涙は または水とゆめ

あなたも誰かの日記に記されているのかもしれない

新宿ロフトにて、キセルKODAMA AND THE DUB STATION BANDを見た。キセルを見るのは先月トリビュートライブ以来出けどそのときはキセル曲やってないわけだから、一月のリキッドぶりに見るってことに聞くってことになる。この間東京でのライブは2本くらいあったかな?でもこないだのグッドラックヘイワとのチケットはとれなかったからピットイン行ってたし、しかしこの間に新曲やったりしてるとか聞いてうわーうわーはやくキセルのふたりの歌が聞きたくて聞きたくて待ち遠しかった。番号はまあはやめだったから前の方で見れるかなと思ったらけっこうな余裕でもって弟側の前で見ることができた。ロフトで前の方で見ること自体がなんか新鮮だ。この日は弟がTシャツ姿でちょっとめずらしい感。Tシャツの催しがあったからなのかな。ゆうこさんと3人、ゆうこさんの笑顔はとてもチャーミング!前の方でみると自然と一番目線が近くてあうのがゆうこさん、なんか100mm四方の折り紙でおった鶴みたいな繊細さとかわいらしさとピンとした整いとをゆうこさんのきゅっとした笑顔から感じる。

一曲目は時をはなれて、うーん久しぶりに聞いてやっぱどんどんなじんでゆくなあというのが単純にたのしい。3人でやるのは前にも聞いてるけど最初の方とかすこしまた変わってるかなとか思ったような。まあキセルはずっと、いつも、同じというのはないかなと思うと、その日ごとに移り変わっていく様は季節のような1日のような、1日で日の入りも出も同じことなんてないというような感覚でもって出会える感じかなと。ああ今日は他になにやるのかなーとかでわくわくしちゃう。

つづけて今日のすべて。あ、こっちの曲の方がアレンジあったんだったかも?キセルの一緒に口ずさみたくなっちゃうところがとても好きだと思う。それは呼吸してるのからそう遠くない似たテンポのような感じで。
次はピクニック。ああもうぜんぜん思い出せることがないのは二週間以上たってきてるせいか。でも私はピクニックが好きで、やってくれるだけでただただ嬉しい。
次に町医者。弟とゆうこさんであっと思う間もままならずに曲に入り始まる。こんとき兄はちょっと半歩うしろくらいから2人に追いついていくような感覚がいい。弟がたしか5月に吹く風は春の終わりみたいに歌うんだけどそのときの姿がりりしくてまぶしいな。弟は歌う時まっすぐ歌う。兄はいつでもよくちらちらと弟を見る。いつもと同じででもいまはこの時にしかない。そのようなことをほろほろ嬉しく感じられる。日々は変わって移ってゆく。苦々しいほどに。けれどキセルのライブ見るとそこでひと呼吸できること。
次はエノラ・ゲイ。そして風とくらげにつづく。なにこのキセルのなかのテンポはやいのが続くくだり!風とくらげはしかしびっくり。うわー近未来の曲聞けてうれしい。最近やってたみたいだけど、でもやっぱアレンジきいてるからはじまりではちょっとわからなかった。リズム隊が強化されてる感じだった気がする。というかそれって当然だよなあとあとからふと思った。今の3人なり5人なりのメンバーでできるアレンジをしてきているんだもん。1月のリキッドでやった雪の降る頃にだってそうだ。そう思ったら妙に腑におちる気になった。なんでこんなアレンジができちゃうのかー、とか。ああ面白いなあと思う。昔の2人でやってたころの曲を今やるうえでのアレンジはどれも新しい胸のはずみになる。

そしてひとりぼっちの人工衛星。ここで1曲このカバーいれてくるんだー!と思った。おもしろいな。またカバー数曲まとめてやってたのとは違う味わいになってくる気がした。
次に新曲。ここはゆめのなか〜それは永遠で〜とかって歌っていた気がする。なんとなく明るい幻の延長線上な感じの曲調かなと思ったけど、もうちょい軽い感じで、いいなと思う。

次の柔らかな丘で兄がどんどん汗かいてるのを見て大変そうだなと思っていたら終わったら弟が「兄さんタオル使う?」と聞いてポッケからタオルハンカチを取り出して渡してあげる。そのタオルで首から顔からしっかりめに汗をふく兄に場内わらう。すかさず弟が「汗っかきなにタオルもってない」とか指摘する。兄はもちろんよゆう顔。うーん、キセルだ。どっか途中でも久々にぼくら兄弟で〜あっちが弟で僕が兄です、みたいな自己紹介をちょっと久々に見れてにやにやした。いつまでもちゃんと知らない、初めて見る人たちへの自己紹介を忘れないってのは長いことやってくなかで実はえらいなあと思うところだ。

そしてもしかして聞けるかもと思っていたギンヤンマ。なぜ聞けるかもと思ってたかっていうと一昨年にロフトで見たときにもやっていたから。まあそれだけ。でもめちゃくちゃ嬉しいー。結構さらりとどこでもやるわけじゃないけど急にさらりとだしてくる。笹舟のようにさらさらと。でも3人での演奏ははじめてだったかも。音数は少なくなるけどでも向かって行くところは変わらない、芯の強い曲だなと思った。でもやっぱり行くよ他には無いもんで、のところにぐっとくるんだ。17のころの自分が見開いていた眼が思い出されてしまう。ぎゅっぎゅっとする。

そしてもちろん聞けるかなと思っていた春。これで近未来から4曲もやったことになる!うれしい。近未来いちばん聞いてたから。弟はピアニカだけど珍しく立って吹いていた。その姿勢が新鮮だったりした。なんだろうなあ、歌詞がひんやりしみついてくるような歌なのだ。

時をはなれて
今日のすべて
ピクニック
町医者
エノラ・ゲイ
風とくらげ
ひとりぼっちの人工衛星
新曲
柔らかな丘
ギンヤンマ


次にこだま和文さんのKODAMA AND THE DUB STATION BAND、たぶんお客さんとしてはこちら目当ての方が多かったのかな。でも今回のライブはキセルともこだまさんと関わりがある方の企画らしく、なんかお客さんは多くはなく、ほどよいくらいの数で、でもみんな各々に鳴っている音楽をたのしむゆるさが見えて、なんかそこがまた心地よかった。それがライブハウスで、らしさで、好きなんだもん。好きな音楽で気持ちよくなれるということ、それを見知らぬ人々と今この時間だけ共有しているということ、それは自分が一番解放されるときのように感じている。
で、で、こだまさんは、ガラっとキセルからの流れをくみこえてシビれるかっこよさ。昔にこだまさんは見たことがあるようなないような。どっちかって言うと昔の方がこだまさんの名前を見る機会は多かった気がするんだけど、ここにきてキセルと一緒に見れるっていうのはすごくおもしろいなと思っていた。キセルのなかにはいろんな音楽がなっているとは思っているんだけど詳細はかたれない私、だがこだまさんのようなディープな世界にいる方とも通じあう音楽であることはなんとなくわかるというか、うん、そういうことなんだと思うというか。キセルの音楽に触れていることでもっと多くの枝葉に出会えていける、そんな風にとらえられると思う。

こだまさんのバンドのギターとベースの方はこだまさんと同じ年齢くらいなのかなと思ったけど、もはやギタリストベーシストっていうより職人さんのような風貌、演奏っぷりだった。いやもうかっこ良いというかすごい。なにこの大人の集まりのバンド。またメンバーのなかにあるダブ処理というのはどこからどこまでやっていることかわからないけどひとつに集まった音の安定と跳ねとくり返しとに完全にやられる。どんどんどんどん心が体がもってかれちゃう。すきにされてしまうようなものだと思われる。

なんていうの、いくつもの色んなリズムが入りこんでいるから聞いているお客さんも自由度が高いような、どこにのろうか、組み合わせるか、乗りうつるかみたいな感じが実は新鮮だったような気がする。でそれがどんどん絡まって気持ちよさがあがっていく感じだったな。すばらしいと思った。こうゆうすばらしい音楽があって、でもそれが決していつも多くの人と大きな場所で共有されるわけじゃない。でもすばらしい音楽はこんなところに、こうゆうところにあるんだよっていうことを教えてくれる、それが私の好きな音楽だろう。すごいすごい楽しくてわくわくしていつまでも踊っていたい気持ちになっちゃう。

しかしこだまさん見てるときにいつの間にか隣に弟がいて、多分うしろに兄もいて、まあそんなんよくなきにしもあらずだけどさっきまでステージ上の人として見てた人と今度は横並びにいるっていうのはちょっとした違和感はあるけどなにかでも楽しい気になる。