生きているのが不安なんだろうと思う。生きていることがこわくなる。それはどんなこわさかというと、歩くのをやめて立ち止まるような、そしたらそこで急に真っ暗になる。真っ暗なんだけどそのこと自体に対する驚きや恐怖ではない。ひとりでそこにたちつくす、まわりを見渡してなにもないことを認識して、そうするとやってくるこわさ、みたいな。なんで自分が生きているのかは不思議で、そうすると一気にいろんなもんを貫通してすりぬけた空洞がぽっかり目の前にいる。対面している。

なんで、なぜ、どうして生きてるのかなんて考え出したら生きていかれない。そのシステムはもうおわった。必要もなくまるでもう使われなくなった廃棄される箱のパソコンみたいに。でもまだときどきそれが必要になって、でもいまいちうまく立ち上がらないんだろう。

私は必死だなあきっと。