雨がー、と思う。駅まで徒歩か、自転車か、買い物したいから自転車が良いけど雨がー。よし止んだ!と思って自転車で出るも途中で早々に降り出す。傘をさして自転車をこぐなんて、一体いつの間にできるようになったんだっけと思う。
表参道のakio nagasawa galleryでリン・チーペン(林志鹏)aka No.223の展示を見る。彼の写真集を出版するT&M projectのツイートで知り、見てみたかった。レン・ハンと似てるのかなと思ったけど、でもそりゃあ違うよねとも思う。実際に見たら、すごく明るくて楽しくて気持ちの良い写真たちだった。うわあーと気持も高揚して写真集を買う。しかし展示で特に好きだなと思っていた写真数枚は必ずしも写真集には入っていなかったのでショック。まあ写真撮ってたけど。なんだろうなー、あるべきとされるような性別に括られてない感じや色んな体があり、それらは皆それぞれに個の自由がある気がした。どんなおっぱいもお尻も唇も目も性器も、エロではなく個人の体そのものとしてはっきりとしていた。羨ましいなと思った。しかし布団やカーテンやカーペットなど、花柄のものが多く写っているが中国ってこんな感じが一般的なのかな。柄と柄のあわさりがかっこいい。男の人が横たわってて鳥が飛んでる写真がアピチャッポンと思ったりとか、花にフラッシュが当たって発光してるような写真が誰か、川内倫子か誰かで似たようなの見たことあるような、とか、そうゆう近いイメージの類似にゆるやかな心地よい波を感じた。
そのあとスパイラルでマリメッコのテキスタイルデザイナーとしても活躍した石本藤雄さんの展示を見た。森に見立てたというファブリックの展示を、七夕みたいだねー、仙台のねー、と会話している人たちがいて確かに!と思ってからそっちの方が有力。
それからイメージフォーラムへ。私はシュリンゲンジーフに惚れてしまいそうなんだなと思う。ヨーゼフボイスの映画を見そびれたわけだが、シュリンゲンジーフ見れるからまあいいか、いや良くないか。
クリストフ・シュリンゲンジーフの外国人よ、出て行け!をイメージフォーラムで見た。東京近美の保坂さんのトーク付き。やっぱりすごいなシュリンゲンジーフ。声に出すのではなく言葉で掲げその場をつくったやり口に興奮して見始めるも、次第にエスカレートしていく人々の言動に気味が悪くなった pic.twitter.com/oG0Edm1Ydh
— きゅー (@qyuu) June 22, 2019
後半はほぼ硬直して見た。移民の人たちは役者だったみたいな話は読んだことがあったし映像の中でもはっきりとは顔が映らない。脱落した人が本当に追放されるとこまでは追求されていないし。彼らの存在はむしろ重要じゃなくなっていくようだ。では彼らを解放するためのデモ隊のは一体何をしたというのか
— きゅー (@qyuu) June 22, 2019
シュリンゲンジーフや芸術祭スタッフ、極右政党の議員等のインタビューが挟まれていくのだが、シュリンゲンジーフのあの言葉の強さは一体何なのだろう。挑発的な発言の数々は良く出来すぎていてよく聞いていないと騙されそう。ブレない冷静さ。過激なヒドさは一見乱暴ででもそれが中身ではない
— きゅー (@qyuu) June 22, 2019
芸術家は助成金もらってんだろ?それがもらえなくなるのを恐れてこんなことしてんだろ?とかって言われてシュリンゲンジーフが大聖堂(多分オーストリアの)を美しいと思いますか?と問い返す、ああ美しいと思うというこたえに大聖堂は何で出来ていますか?と更に問う。…たぶん助成金…っていうやり取り
— きゅー (@qyuu) June 22, 2019
これがもうむちゃくちゃかっこよくてな。国営放送のテレビ番組で極右政党の議員2人とスタンディングで議論スタートしたら早々にヒートアップし字幕が置いてけぼりかのような声の応酬、キャスターが芸術家と政治家、最悪の組み合わせです、とぼやいた。笑ったが、日本じゃまずないことだな
— きゅー (@qyuu) June 22, 2019
保坂さんのトークは美術史から見るシュリンゲンジーフの活動についてや移民を扱った他のアーティスト、ソーシャルエンゲージドアート、リレーショナルアートについてなど。関係を積極的に結びましょうみたいなものが私は苦手なので関係性は敵対性から生まれるのではないか、という方がわかりみあるな
— きゅー (@qyuu) June 22, 2019
7/5まで9作品を特集上映。主戦場見にきた人はシュリンゲンジーフも見るのがよいのでは?私はまだ見てないけど主戦場https://t.co/0Q9Jfo6dqq
— きゅー (@qyuu) June 22, 2019
見ないと後悔!なので見たら後悔しないと思う pic.twitter.com/nvuNhJGAZh
— きゅー (@qyuu) June 22, 2019