実家に皮膚科の塗り薬を忘れてきてしまったことに気づく。郵便で送ってと連絡したら姉のとこに喪服を持っていくついでに持っていくとのこと、駅でお昼食べるついでに会うことに。行ったら姉もいた。久しぶりに会うがいつも通り特に会話することはない。とりあえず妊娠が安定期に入ったらしい。私が女の子の方がいいなと言ったら母も姉も同意したので奇妙。母は三姉妹育ち。女でいいことなんて、つらいことの方が多いとわかっていながらもそれでも勝手なことを言うならばそれでもやっぱり女が見てみたいと思ってしまう。まあ結局人間なんだけど、なんであったって。

その後東京近美に行こうかと思ってたけど靴がきついし、時間も遅くなってきたのでやめて、東京ステーションギャラリーでやってるメスキータ展へ。めちゃくちゃ良くてのまれ見てたら終わりころに頭痛が発生してしまった。版画、エッチングリトグラフなどもりもりだけど版画の表現が特に面白い。装飾性の強さや黒と白で描きだせる人間や動植物の面白みは驚き。細く短い線と太く長い線や、数少ない線と密集した線などがひとつの作品のなかに一緒くたにあるのがまた面白かった。ラフなささやかさも緻密な構成さもどちらもなんと魅力的。直線の強さとと曲線のなめらかさもあるし、彫りをコントロールし丁寧にこしらえたらこんな強い描写力が生まれるのか、と。しかし70歳を過ぎてアウシュビッツに連れて行かれ殺されてしまうなんて、ユダヤ人というだけで殺されてしまうなんて、イヤな気持ちがコップの水を倒したみたいに広がった。

ルミネでお茶したいなと思うもどこも満席。つら。しょうがないので下着を買う。今日まで一部のシリーズが半額だと言うメールが来ていたので。久しぶりに試着してあわせてもらったらサイズ変わっててどうゆうことだ?と思ってたら店員さんにスポーツとかヨガとかやってます?と聞かれた。あれ?なにもやってないな?体ひきしまってていいですねーと言われたがなんの自覚もなかった。仕事で重いもの持ち上げてる効果?前にも病院かどっかでスポーツやってるのか聞かれてやってないっていったら、え?そうなの?って反応されたの、自分としてはすごく謎めいている。洋服は着なくてもそのものがかわいいけど着たらむちゃくそかわいい下着は自分の気持ちをみちみちにひきあげてくれる。かわいい洋服着て誰にもほめられないと悲しいが(なぜ?)かわいい下着着て誰にも見せることなく自分でもだえるのが最高に楽しいの、他に類を見ないなと改めて噛みしめる。ブラのアンダーが小さくなり(つまり痩せた?引き締まった?)カップが上がった(鍛えられたことにより大きくなった?)のは単純に嬉しくなってしまい、スリップもセットで買う。まあ必要だなと思っていたしとにかく半額は買い得だと自分に言い聞かす。店員さんが良い感じの人で、気持ちよく買い物ができた。下着の楽しさは洋服とはまた全然違うのであり、とても個人的でありながら開かれてもいる。誰かにこの可愛さを自慢したいけどしない。基本的に自分の体に特筆すべきものはなくしょぼいものだとずっと思って、がっかりして、しょうがないと慰めて、それでもまあ自分の好きな範囲で自分の体を可愛がっていられたらそれでいいかと思うに至っていたわけだが、あー少しくらいは自分の身体に自信と言ったようなものを持っていいのかもしれないと思った。って言うか、そもそも持ってていいはずなんだろうけど。どうしてもコンプレックスや、なさ、ないと言ったことばかりが誇大化されがちだ。いやでも違うな、と、たとえ店員さんのリップサービスだったとしても考えを改めさせられたことは悪くないことだな。

帰ってから少し寝たら治るだろうと思っていた頭痛が、寝ても、全然治らない。ちょうど頭痛薬を切らしてしまっていた。んで買い忘れた。すぐ治ると、なぜ思ってしまったのか。どんどん吐き気もしてくるし、一向に良くなる気配ない。食欲ももちろんないし、買いに出かけるの無理だし、何もできそうにない。これはやばい。と思ってそうだ、と思いつきあさいさんに電話して薬を持ってきてもらうことにする。ご近所さんがいて、本当こうゆう時助かるなと思うしかない。お粥やゼリーももらう。上野樹里のドラマを無理くりみてなんとかやり過ごし、しばらくしてようやく少し引いてきた。それでもずっと気持ち悪いゲップが出るんだかでないんだかの吐き気に苛まれ続けて、辛かったつらかった。やっぱ頭痛薬は切らしてはいけない。しかしやはり夏になってくるとぐんと頻度があがってくるので、しんどいなあ。