昨日そのまま寝たからだるいから今日は仕事を休もうと目がさめるかさめないかの間で考えて決めている。本当は昨日、会社にいる時からそう考えていた。やらなきゃいけないこともないし、休みたかったら休んでいいよと言われていたし、毎日あさいさんと顔をつき合わせていてもカラ元気な空気を共有し続けるのはお互いに疲れる気がするし。出かけようかと思いながら出かけない。出かけることにポジティブになれない。なんだかよくないモードかもしれない。とはいえ刺しゅうはしたいし本も読みたいし、youtubeで君島大空を見て少しハマる。都現美でちらっとだけライブは見たけれど、こんな風にギターを弾く人なんだなあというのが映像ではよくわかるので、でもなんかわかりすぎちゃって、それもどうなんだろうって思うかもしれない。しかしインタビューをちらと読んだらおもしろかった。昼ごはんに白米、納豆、豆腐、新玉ねぎを食べる。先週だったか、少し読みはじめてこれは読むのが大変だ、つらいという意味で大変だ、と思っていた長島有里枝さんの『「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ』を本格的に読みはじめた。これは、本当にすごいな。写真評論家の飯沢耕太郎氏の仕事のあやしさはなんとなく感じていたものだが、おおおおおお、90年代の女の子写真の定義人であり、かつ、その定義の仕方はあまりにも偏っていることが指摘されているし、あまりに性差別的だ。にしても他にもいっぱい、なななにいってんのこの人、という発言、言説の数々が引用されており、それらがみごとに鋭く読み解かれているのだが、もう、みんな頭おかしすぎるでしょっていうレベルのひどい発言のオンパレードでおそろしすぎる。私は本屋の棚の写真のコーナーで女の子写真といったタイトルの本の背が目に入っては気味の悪さを感じていた。いったい誰が読むというのか、誰に読めといっているのかわからないなと思っていたし、なんだかむかっとする気がして絶対手に取らないと思わされていた。だってなんでわざんざ「女の子」なのか、その誘いはなにか仕掛けられた罠のように感じられていたからだ。それを誰がなんのためにしかけているのか、知ることすら気味が悪くて近づきたくないような気がしていた。女だけを女の子として囲い込んでるの、どう考えても違和感だよなあと思いつつ、それがどんな違和感なのかをちゃんと考えたことなんてなかった。まだ半分くらいまでしか読んでないけど、読み進めるのがつらいのと同時になんでこんなことが起こっていたのかという驚きと疑問と得体のしれない気味のわるさに引きつけられて読み進めないわけにいかない。後半、長島さんがどう解釈をし直していくのかに期待する。

そういえば、朝、女子中学生だかがマスクを手作りして県に寄付した、みたいな話をNHKがさも善良な市民、善良な子どもの行いとして、ニュースとして読み上げていたのを聞いて、びっくりしてしまった。最初に自分が感じた反応は、気持ちわるっというもので、そういった感覚はどこからやってくるようになっているのだろう。今の私はそのように反応するのと同時に、この話をいい話として受け取る人々もいるのだろうと思うと、その境にまたゾッとするのだった。少なくともNHKはこれを良いものとして流布しようとしていて、そこにその行為のおかしさに気付いていないはずはないだろうと思うのだが、それでも流すことの止められなさ。そのマスクの製作費は自分のお年玉を貯めたお金だとかいうのが美談なのか?いやそんなのどう考えても狂ってる、おかしい、誰か止めてよ、と私はお年玉なんてすぐ使って終了だったからそう思わずにいられないのだった。

ハートネットTVの3人の子育て後編で、文野さんが子供の入園式に出た後の会話で赤ちゃんの頃から女の子はピンクっぽい色を着てて男の子は青っぽい色の服を着ていることへの違和感を口にすると、ほのよさんが、でも実際そうゆう服しか売ってないんだよ、と言ってて、姉への出産祝いの品を買いにいったとき受けた衝撃がまさにそれだったからすごくよくわかる!と思った。まさに、ピンクが女児向けの洋服で、青が男児向けとしてものすごくハッキリと分かれていて、えええええ?!赤ちゃんこの頃ってこんなに色の選択肢がないんだ?!、というか押し付けられているんだ、と思えてしまって、すごくショックだった。ファミリアが特にそうだというわけでもないような気はした。まあおもちゃとか小物類だとそんなに明確の色分けがあるとかないと思うんだけど、洋服はもうあからさまに男か女か、男には男のものを、女には女のものを、という色、柄、記号が与えられていて、きっついなあとは思った。私は自分が青色が好きだからファミリアの青色のものを買いたいんだけどここでは青は男児向けの象徴として選ばれるべき品であるからなんだか私の本意とはずれてしまうような気がしてしまった。でも、幼児向けのワンピースっぽい服で、おそらくリバティプリントものであろう生地で青の花柄のものが1着あったのは見た。あれは何歳児くらいが着るのかわかんないけど、少し成長すると色のしばりはほどかれるのかなと思った。赤ん坊なんていちばん性別不明な感じがするのに着る衣服は見事に男女の印を与えようとしているから、それに私はびっくりしてしまったんだよなあ。ちょっとこわいなあと思っちゃった。デパートブランドだからそうゆうのが強いだけなのか、もうちょっと安価なブランドならゆるやかだったり平板だったりするのか。世の中の知らないこと。


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