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家にひとりでいるとき、急にふいにゾッとするような心地におそわれる時がある。でもそれはあまりに一瞬のことで、気づいた時にはもうその後になっているような感じで言葉で詳しく描写することができない。何かおそろしいことのような気配が立ち上がって去っていくようだが。でもそれ以外はどうだろう。会社に行ってる間はこの状況の深刻さが深まったり薄まったり。しかしあさいさんがまだお金を借りるか迷ってるみたいなことを言うのでちょっと驚いてしまった。借りるにしてもいつ借りるのが良いのかとか言うから、え？まだそんなこといってるの？なんで？？と思ってしまって、たとえ借りないで1〜2ヶ月やり過ごせたとしてもそれで尽きてしまう。もし仕事が回復してきたって資金がなくて新しく仕事を受けることができなかったらどうするの？っていうかこのままで不安なままでいなきゃいけないなんて私もつらいんですけど…と思ってちょっと呆れてしまった。まあ多分あさいさんもお金を借りることに対しての不安があるのだろうなとは思うが、えーでももうちょっとこの週末で色々調べるなんなりしてるのかと思ってたから、がっかりというか残念な気持ちになる。今後続けていくためにも借りるなら借りた方がいいと思うということははっきり伝える。帰宅してもなんだかそのことが気にかかり、明日もっとちゃんと言った方がいいのかもしれないと思う。体がだるいがとりもも肉を買ってあるから調理しないといけない。結構前に買ったマリネの本でもも肉、玉ねぎ、インゲン、レモンでマリネするレシピで作ろうと決めてあって、結構簡単そうだしと思っていたけどいざよく読んでみたらレモンの数がまず足りていなかった。仕方なくレモン汁で代用。工程は多くないがしかしやっぱりちょっと面倒だし、ハチミツを50ml使うって結構使うしやっぱマリネ液をなめてはいけなかったのだと気づく。ダルいーと思ったがやめるわけにもいかず。でも味はたしかに美味しそう。でも疲れちゃって食べるのめんどくさい。もう今日食べないでもいいかも、と思ったくらいだけどせっかくだから食べる。食べたあと、もうこれは風呂に入る体力なんて絶対残ってない、というまま布団に倒れた。ゲンロンカフェで東さんの喋りを見てたが、2部のちょっとまででもう無理だった。

明日、緊急事態宣言が出されるだろうという報道がラジオで午前中に流れたが、そのあとお昼を買いにスーパーに行ったあさいさんによるとすごい混んでいたとのこと。ああきっとまた買いだめに走らなきゃと思った人たちがいるんだろうなあと思った。しかし緊急事態宣言を出す準備をしてるっていう報道ってなに？って感じがどうしてもする。なにそのタイムラグ。いろんな人が政府のいろんなおかしさを指摘する。発言で、記事で。すべてに目を通すことはできないが、それらを読んででもどれだけ自分に切迫した言葉としてかかってくるだろうか。誰かの言っていることをどれだけ自分もそうだそうだと同調して頷いて賛同できるだろうか。私は自分の言葉でなにを言えるのかもわからないでいるようなものだ。はっきりとした言葉で、口調で何かを言えるほどのものを私は知らないし、肌身で感じてもいない。自分の仕事、稼ぎがなくなっていくことへの不安や心配が第一で、アパートの更新費を払った時、口座残高が一体どうなっているのかに対しての悪いイメージも良いイメージも想像しながら悪いイメージに重きを置いている。まだこれからどうなるのか、どうしていけるのかもわからない。決してすぐに生活できなくなるわけではないけれど、それでもこれまで通りでなくなる、思っていた通りでなくなるというだけでも簡単に臆病になる。自分がみじめになることが怖いのだろうと思う。なにをどう口にしていいのか、言葉にしていいのかなんてわからない。