午前中、新宿でようやく「ドライブ・マイ・カー」を見た。見るために公開前に原作も読んでいたというのにそこから随分時間がたった。原作に随分肉付けされていて驚きつつ、何度も走りゆく車を追うカットがあったりひたすら会話する車内のシーンに驚いた。素朴な驚き。親密さが好きだったから接続してしまう。

西島秀俊は、え、こんな顔するんだ?まだこんな見たことない表情や声があったんだと思うと最後の方のシーンはなんだか信じがたかった。役者さんみんな顔と言葉の一致感みたいなのすごいけど。音楽は石橋英子さんって知ってたしわかってたはずだけど達久さんのドラムが流れてきたとき、あー達久さんの音だ!と思って、いつも同じこと言うようだけど弾き出された途端くっきりとした輪郭をもった音の粒がスクリーン上に飛び散っていくようで映像に音が重なっていくのを見たみたいだった。ああここで音楽が入るんだ、と安心した。会話すぎるから。車がほんと良かった。こんなに車を感じる映画、あったかな。

 

夜、jwaveで浅田彰さんのBTS講義、最後、もちろん応援したいと思うし少し羨ましくも思うみたいなこと言っててわかる〜ってなった。ONの話してる辺りから聞いたけどかっこかわいいという定義の東洋人男性像が広まり認知されていく説明のくだりがおもしろかったような。

あとでradikoで聞き返すつもりだけどいやほんとよくぞそこまでなんでも知ってるんかいとびっくりしたな。そして話されていることが一応それなりに理解できる、わかるくらいには私もBTSのことを知ったわけだなと思うとなんも知らん人でも見知ったらやはりそれなりに楽しいのではないかと思う。

でもやっぱりハードルはありそうだとも思うし。理解するのに時間かかるコンテンツだなとも感じるのがまたハードルで。 言及してたGrand Central Terminalで撮ったというON、mic dropにかけてstick dropですねと言ってたのがまた笑った。