液体か、涙は または水とゆめ

あなたも誰かの日記に記されているのかもしれない

3月11日にROVO@横浜サムズアップのワンマンを見た。ついに横浜までろぼを見に行った。平日に横浜は少しばかし遠いけど、がんばって見に行った。次の日は山本さんが同じく横浜でソロでしかも羅針盤の曲を中心にって、ああみにいきたかったが無理で残念だ。
そもそもは4年前にサムズアップでライブをするはずだったろぼ。その2011年は新しいことをやっていこうとしていた年だった、そしてまた今年は同じように新しいことをやっていこうと思っており、それでまたサムズアップでできたらとの思いで今日が決まったと勝井さん。サムズアップはスタンディングキャパで250だけど普段はテーブルに椅子席とのことだからわりとゆったりした作りで、下フロアとステージよりちょい高い上フロアがステージ正面を囲む感じのつくり。私は上フロアの芳垣さんよりにいたもんで、ひっさびさに勝井さんを間近で見たけど、相変わらず細いなー!腕ほそー。こんだけ勝井さん間近に見たのは久々で、なんとなくグッドマンで見た昔のことを思い出した。
てかほんとろぼをこんな超間近で小さいハコで見るなんてはじめてだったかなー。UNITとかも遠くはないけどやはりリキッドふくめステージ高さががっちりあるそれなりの大きさのハコとは断然違う。ろぼをあんだけ間近で、けして広くはないステージでまとまりあうろぼの全員を見れたことはすごいよかったなー。これやっぱハコの規模、ステージの広さって、それで全然違うんだなあ。芳垣さん岡部さんだって今まで間近で見てきてるけど、やっぱろぼで見ることは違う。あらためて、ろぼというバンドは各メンバーの他の活動とは一線を画したものを見せてくれるバンドなんだって思った。いまさら?いまさらすぎる?しかしこれはこんだけ近くでなまなましく見なければ今更気づけなかったことかもしれない。
1.3.4曲目は新曲。1曲目は山本さん勝井さんがユニゾンでメロディを奏でる。その感じが新鮮。短めの曲。10分あるかないか?3曲目の芳垣さんの終わり方がきれい。3曲目の始まりの芳垣さんのシンバルのふちをスティックを縦にして音を出す美しさがやばい。
芳垣さんのろぼのドラムはリズムマシン的な正確さ、繰り返す緻密さ、そこからの展開の多さ、変容さと安定、そして手数の多さによる華やかさ、といった点で他のバンドでは見れない芳垣さんの音を見聞きすることができるんだと思う。芳垣さんはどんな表情のある音もつくりだせるけど、ろぼではそうゆうのはむしろ排除されている傾向にあると思う。それはリーダーバンドでなく、即興でもなく、計算された計画された音数のなかでのプレイだからだろうか。
オルケスタリブレでもヴィンセントアトミクスでもなくろぼでこそ聞ける芳垣さんと岡部さんのドラムは、やっぱり私の一番最初の2人の音なんだなあと思う。芳垣さんの粒がびしっとまとまったスネアの音。それがほんとうに大好き!見えるその音。うううー。びしびしくりだされるスネアの音がシンバルのハイハットの音が焼きつくようにかっこよくってたまらない。んー、もしかしたらエマージェンシーが近いかもしれないけど最近見れてないからなあ。しかし私にとってスネアの音がこんなに見える人は芳垣さんくらいだ。ああもうほんとにかっこよかったんだから。
sinoで山本さんがジャーンジャーンってソロ弾き繰り返しからの他の人が入っていくくだりでは、山本さんのジャーンが不安定なとこに対して芳垣さんがバチでテンポとっていくよーって入り方が、それがろぼで起こってることが、ぐっときちゃったなあ。いつも遠くで見てきてたから、かなあ。
ステージよりちょい高いところからってのがまたよく見えた。ろぼはみんな、粛々と演奏しているけれどそこには他のメンバーを見、アイコンタクトをとってといった生々しさがあり、更にその生々しさにはもはや長年の付き合いの呼吸感が大気として流れていて、そんな呼吸の応酬が見れることがまた楽しい。特に新曲ではみんなだいたい譜面というかおそらく指示書的な紙を見ていてタイミングあわせ等の目配せも多かったと思う。なんだかそれがスリリングでねえ。目の前で次になにがどうなるんだろうってわくわくさせられる。そうかろぼってこんなに人間くさかったんだっけって、個々のメンバーでなら見ていた動作が、今や動画でライブが見れてさえいても生で見たときに思わされたのはサムズアップならではだったのかなと思う。そうゆう収穫はほんとでかかった。なかなかこんだけ小さいハコで見れるなんてないから、だから来ようと思ったわけで。
年とってきて、ほんとまあよく個々の音が聞き取れるようになってきたなって思うし、それがろぼの楽しみになってるし、ろぼ初見からもう13年と思うとそのなかで体験してきたいろんな場面が音楽がなつかしくまぶしくいとおしく、そして今がもっともっと見ていきたいって思うんだな。長いおつきあいだなー。こんな風に音楽は生きていくんだなあ。
しかしあれだなあ、ろぼの客層が、年齢層高くなったなあ感が。もちろん私ふくめなんだが。開場前に外で待っている人たちという画がもう、若い人いないなって感じで、こないだのリキッドはタイバンがあったせいで若い人もいたのか、もしくは平日横浜だからいないだけなのか。2002年のライジングサンのスペシャの映像で勝井さんが海外のフェスみたいな雰囲気ってコメントしてたのがなぜかすごう印象強くて、そのとき7人で立って写ってるろぼが私にとって最初のろぼの人たちっていう認識で、まあそのライブが初見だったからスペシャの映像見て復習としてこうゆう人たちなんだってわかった最初で、でもなんかろぼはその時見たろぼと全然みなさんお変わりないっていう印象なんだけど、いやあでもやっぱり昔の映像見るとなんか若い気がしたりして、でもやっぱ変わらない印象なんだな。永遠の。
勝井さんがMDTフェスについて、12回も自分でもよく続けてられるなって思うよって言っていた。それはたしかにすごいことだと思う。ろぼが継続されているということ自体よくぞ続いてるって思うくらいだ。そこになにがあるんだろうとさえ思う。メンバー一人一人にとってろぼってどんなものなのかしらと思う。ステージ上でメンバー間で話をすることさえなく、いつだってただその時間のために音を重ねていくろぼのステージは蟹の身が殻のなかにぎゅうぎゅうに詰まってるみたいな濃縮具合だ。できるだけそれを味わっていたい。