また気に入らない髪の毛を切る。慎重に。出かけようかなと薄く思っていたが、中途半端な気持ちで体もだるいので、まあいいか、とかなりぼーっとして過ごした。オウガの動物的/人間的をひたすらリピートで流し続け、文藝を読んだり、寝たりする。休みの日は休みの日であっというまに過ぎ去る。夜はテレビで万引き家族を見る。是枝監督は本当にすごいなあと何度でも思ってしまう。監督がすごいというか、俳優がすごいというか、俳優にこんなような演技をする状況を作っていることがすごいというか。始まる前のビデオメッセージで、すばらしい俳優たちの演技をどうぞご覧くださいといったことを言っていた。是枝監督だなあと思う。

今日も会社でひとり、仕事はひま。湿気がすごくある。上下ともに麻の服を着てきた。暑いときは麻の服を着ていればまだ不快感が下がる気がする。綿は圧迫感がありつらくなる。アマゾンで散歩する侵略者を見終える。岸辺の旅を思い出す感じがある。夫婦ものだからか、それもあるし、それだけでなく。面白く、興味深いけど、でもその面白さを言語化するのはむずかしいなと感じる。自分でもよく意味のわからない不可解な面白さだから。

夜はOGRE YOU ASSHOLE@wwwXのワンマンを見る。4月のUNITの時にやった新曲がまた聞けるだろうと思っていたし、その流れでいけば年内に新譜出すのかな?とは思っていたが思っていたよりも早い9月頭に新譜発売、それに伴いツアーをするとの発表があった。先行で東京公演のチケット発売が終演後にあったので並んでいたのだが、一応カレンダーで何も予定はなかったよな?と確認すると、あれ?もしかして?と思って急いで母に電話。ハワイに連れていかれるのはいつからいつまでだっけ?の確認をすると、なんと、帰国日がライブの日だった、しかも成田着が16時半とな。チラシに開演時間は書いてなかったが、祝日なので18時開演だろう、となると流石にキビシイな、飛行機到着だって絶対遅れるし、、と思って電話を切り、列から離脱。動物的/人間的のアナログ盤を買って帰る。帰りの電車で座れず、ずっとアナログ盤を腕に抱えて帰るのが、大したことないだろと思っていたよりは断然持ちづらさにより疲れた。うーん、しかし、松本公演行くしかないかな。名古屋は平日だし、大阪は流石に遠いような。

今回はわりと前の方で見た。5列目くらい?Xにくるの少し久しぶりになったかも。前にここでオウガを見たのって、そういえば、downyとの対バンだったな。裕さんがいる最後のライブになった。下弦の月をやった。その時も同じあたりから見てたかもなあそういえば。などなどなどと思い出した。

 

UNITとXの音の聞こえの違いはあるだろう。しかし例えばUNITの時にかなりディープでどろっとした感じがあった新曲の2曲目なんかはさらっとしてきていた、それは1曲目の方に寄った感じもあるような。まあ記憶はかなりあいまいなものだ。どちらにせよおもしろいだろう。1曲目の歌詞も面白くて、オウガぽさに変わりないけれど、新曲として立ち会える喜びって大きいものだよなあと年をとってようやくわかる。で個人的には3曲目がぐうぐうする感じでグルーヴとメロディの良さのオウガ感で楽しい。一番濃い味つけ、色やにおい。掘る感じ。馬渕さんのギターがきれいだなあ。アルバムの中でどうまとまってくるのか気になる。

なんとなく、だけれど、新譜の方向性としてこれまでにやってた深く低く沈ます音からは少し上がってきているのではないかって感じがした。もっと上の層への意識というか?まあまだ全然わからないんだけれど。

今日は会社にひとりだが、久々に仕事がうすく、午前中でだいたいやり終えてしまう。Amazonで途中まで見て返却してしまった黒沢清散歩する侵略者を見る。でも見終わらず。黒沢作品のなかにある奇妙さ、それはいつも存在している。それは映像の中、画面の中にしかいないのか?いや、こちらにもある、という気にさせられる。午前中からラジオで速報で流れてきていた京都アニメーションの事件が、どんどんひどいことになっていく。帰ろうかという頃にすこし頭痛の気配。バゲットを買い、その他もろもろ買い物をする。水も買う。この水をはじめとした重いものをもつこと、駅から家まで徒歩15分を歩くこと、エレベーター使わず4階まであがること、なんかも大胸筋に効いているのか?と思うが実際はわからない。帰宅してブリ大根を連続で食べて醤油には飽き飽きだと思ってきのことじゃがいものグラタンを作る。ついでに胸肉で蒸し鶏もつくる。グラタンの味付けにはなにか足りてない。京都の死者数が伸びていく、いったい、どんなふうに33名の方は亡くなっていっただろうか。話を聞くことはできない。ツイッターでもこの話題、か選挙かの話が多くを占める。私はアニメに疎くて会社名は知っていたものの作品は全然知らないのだが、もはや会社の事業が問題なのではないし。色々もやもやとする。

犯人の動機などはわからない。けれど、それは全く知らない他人なのか?どうなのだろう。

あっという間に7月も半ばを過ぎたらしい。7月に?真夏日が?なかったと言うのは?86年ぶりだとかなんとかって数日前に聞いた。そうか私が生まれた年、ゼロ才の頃もこんな感じだったのか、と思ってみたりする。何もない。

今日は変則的な仕事始業時間でいつもより午前中に時間ができたので、こないだの土曜日に美容院で切ってもらうも梳きが足りない気がしてならない髪の毛を自分で調整すべく切る。このように自分で切るとき、小学生の頃からすでに自分で切っていたから自分で切ることに抵抗もないのだよなと思う。いや、それとも中学生だったか?うろ覚えなのだが、だが、自分で自分の髪の毛を切っている自分の姿を思い出せるのだ。だが、それは髪を切っている自分を端から見ている視線でなのが、おかしな話だ。その視線は一体誰のものだ。そんなもの、私は見ているはずがないのに。

しかし美容院を変えようかどうしようか迷ってしまうなってくらいに、イマイチちょっと予想と反した髪型になってしまうのがつらい。カラーや居心地は長年通っているし良いのだけど、カットがちょっと。でも新しい美容院に行くとか、それもまた新たなリスクと恐怖でいっぱいだし。髪の量が半分になってくれたら言うこともないのかもしれないがそれはどうにも叶わない。結局仕事から帰ってきてもまたハサミを入れた。もうショートカットにしたい気にさえなるが、でもそこからまた伸ばすのは気が知れない。どうにでもなれ。気にしだすと終わらない。

今日は全然ほとんど仕事しなかった。もう仕事するのめんどくさいなずっと休みだったらいいのになあと思えるだけ結局いい身なのではないか。働けなかった頃に比べたら。仕事がないことに比べたら。だから結局自分はぬるいことしか言ってないのではないか?アホっていうか、クソっていうか。寝るのが遅くなるのが癖づいてしまって、それは直さないとな。

サマセット・モームの英国諜報員アシェンデンを読み終えた。これは確かメルカリで買ったけど、定価で買っても大して変わらなかったのかも。まあ綺麗だったしかまわないけど。人間の絆がちょっと読んで読む気になれなかったのが謎と思えるほどにとても読みやすく、面白く、鮮やかに満ちていた。

 

英国諜報員アシェンデン (新潮文庫)

英国諜報員アシェンデン (新潮文庫)

 

 

実家に皮膚科の塗り薬を忘れてきてしまったことに気づく。郵便で送ってと連絡したら姉のとこに喪服を持っていくついでに持っていくとのこと、駅でお昼食べるついでに会うことに。行ったら姉もいた。久しぶりに会うがいつも通り特に会話することはない。とりあえず妊娠が安定期に入ったらしい。私が女の子の方がいいなと言ったら母も姉も同意したので奇妙。母は三姉妹育ち。女でいいことなんて、つらいことの方が多いとわかっていながらもそれでも勝手なことを言うならばそれでもやっぱり女が見てみたいと思ってしまう。まあ結局人間なんだけど、なんであったって。

その後東京近美に行こうかと思ってたけど靴がきついし、時間も遅くなってきたのでやめて、東京ステーションギャラリーでやってるメスキータ展へ。めちゃくちゃ良くてのまれ見てたら終わりころに頭痛が発生してしまった。版画、エッチングリトグラフなどもりもりだけど版画の表現が特に面白い。装飾性の強さや黒と白で描きだせる人間や動植物の面白みは驚き。細く短い線と太く長い線や、数少ない線と密集した線などがひとつの作品のなかに一緒くたにあるのがまた面白かった。ラフなささやかさも緻密な構成さもどちらもなんと魅力的。直線の強さとと曲線のなめらかさもあるし、彫りをコントロールし丁寧にこしらえたらこんな強い描写力が生まれるのか、と。しかし70歳を過ぎてアウシュビッツに連れて行かれ殺されてしまうなんて、ユダヤ人というだけで殺されてしまうなんて、イヤな気持ちがコップの水を倒したみたいに広がった。

ルミネでお茶したいなと思うもどこも満席。つら。しょうがないので下着を買う。今日まで一部のシリーズが半額だと言うメールが来ていたので。久しぶりに試着してあわせてもらったらサイズ変わっててどうゆうことだ?と思ってたら店員さんにスポーツとかヨガとかやってます?と聞かれた。あれ?なにもやってないな?体ひきしまってていいですねーと言われたがなんの自覚もなかった。仕事で重いもの持ち上げてる効果?前にも病院かどっかでスポーツやってるのか聞かれてやってないっていったら、え?そうなの?って反応されたの、自分としてはすごく謎めいている。洋服は着なくてもそのものがかわいいけど着たらむちゃくそかわいい下着は自分の気持ちをみちみちにひきあげてくれる。かわいい洋服着て誰にもほめられないと悲しいが(なぜ?)かわいい下着着て誰にも見せることなく自分でもだえるのが最高に楽しいの、他に類を見ないなと改めて噛みしめる。ブラのアンダーが小さくなり(つまり痩せた?引き締まった?)カップが上がった(鍛えられたことにより大きくなった?)のは単純に嬉しくなってしまい、スリップもセットで買う。まあ必要だなと思っていたしとにかく半額は買い得だと自分に言い聞かす。店員さんが良い感じの人で、気持ちよく買い物ができた。下着の楽しさは洋服とはまた全然違うのであり、とても個人的でありながら開かれてもいる。誰かにこの可愛さを自慢したいけどしない。基本的に自分の体に特筆すべきものはなくしょぼいものだとずっと思って、がっかりして、しょうがないと慰めて、それでもまあ自分の好きな範囲で自分の体を可愛がっていられたらそれでいいかと思うに至っていたわけだが、あー少しくらいは自分の身体に自信と言ったようなものを持っていいのかもしれないと思った。って言うか、そもそも持ってていいはずなんだろうけど。どうしてもコンプレックスや、なさ、ないと言ったことばかりが誇大化されがちだ。いやでも違うな、と、たとえ店員さんのリップサービスだったとしても考えを改めさせられたことは悪くないことだな。

帰ってから少し寝たら治るだろうと思っていた頭痛が、寝ても、全然治らない。ちょうど頭痛薬を切らしてしまっていた。んで買い忘れた。すぐ治ると、なぜ思ってしまったのか。どんどん吐き気もしてくるし、一向に良くなる気配ない。食欲ももちろんないし、買いに出かけるの無理だし、何もできそうにない。これはやばい。と思ってそうだ、と思いつきあさいさんに電話して薬を持ってきてもらうことにする。ご近所さんがいて、本当こうゆう時助かるなと思うしかない。お粥やゼリーももらう。上野樹里のドラマを無理くりみてなんとかやり過ごし、しばらくしてようやく少し引いてきた。それでもずっと気持ち悪いゲップが出るんだかでないんだかの吐き気に苛まれ続けて、辛かったつらかった。やっぱ頭痛薬は切らしてはいけない。しかしやはり夏になってくるとぐんと頻度があがってくるので、しんどいなあ。