せっかくなので見に行ったライブのことなど書いておこう。こないだの土曜日、5/18は山本精一・須藤俊明・山本達久BANDのワンマンをU.F.O. CLUBで見た。確か最初にこのライブが単発で発表されていたが、そのあとに大阪と京都へのツアーとしてこの日の2.3日前に組まれた情報が出ていた気がする。この3人はthe playgroundの関東メンバーということで、初めて関西で演奏をすると。それはそれで見てみたい気がしたし、実際見た人たちの感想にはリズム隊がしっかりしていたといったことが書かれていたので、なるほど、そうゆう違いがあるのだなとわかる。遡れば私が最初に見たplaygroundは千住さんと須原さんだっただろうが、この3人で初めてやったのは2015年頃になるのかな?そこからそんなに頻繁にやってきたわけでもない気がするけど、去年の暮れのライブが個人的には良い印象、特に羅針盤の曲をやるとまた違ったおもしろさがあるなと感じたので関西へツアーに出たのもそうゆう雰囲気があったのかしらなど想像する。

 

しかしこの日のライブは男性が圧倒的に多くて、そうゆう時、なんでだろう?と不思議がる自分がいる。ソロの時はそんな偏りはあまりないような気がしている。山本さんナイトの時はそういえば男子トイレの行列とスカスカの女子トイレではあったなあと思い出すが。しかし果たして一体ここで男女比というものに意味なんてあるのか?とも同時に思うし、女性が圧倒的に多い場においてはなにも不思議になんて思っていないのに、と思う。

性別というのは何かとよくわからないものの気がしてしまう最近は。同じ人間ではあるが、やはりこれまでに染み付いてきている違う生物だ、といった感覚は他のライブででも仕事ででも圧倒的に男性ばかりといった場に何度遭遇していても全然慣れないものだなと思う。なんていうか、そこで、化粧をして身なりに気を使っている自分が異様に浮いた存在のように感じられてしまって急に息苦しくなるような気がしているかもしれない。なぜだろう。男ばかりの中では女という自分がひどく弱く、低い人間かのように感じられるというのは、一体なんなんだかな。嫌だけどな、でも何かそうゆうすり込みでもあるかのようではある。

 

ツイートに付け足す感じで書く。

UFO CLUBは音がデカイが耳にはやさしい、というのが私の感覚で、この3人での演奏もそれぞれの音がパキッとよく聞こえるという印象ができていたので、山本さんのそれまでの印象をぶち壊すような大量に粉が沈殿してる珈琲みたいな悪みある音は、こうきたか、という印象。これの前日の千駄木ソロライブも本当は見に行きたかった、行けなかった、ああ、と思わされてしまう。こないだのROVOの時もやはりギトギトベトベトな音を出してきてたので、なんとなくそれに連なる気もしたが。

 

正確には嘘でもいいから盛り上がって、みたいな発言だったはずだが、命令的に言われたら、んなことするもんか、という精神が私にはあるので知るかそんなもん、と内心思う。まあしかし今日はそうゆう日なのだな、と皆思うのだろうか。逹久さんもええ?!みたいな顔をしていたが。私としてはこれまでの方がぐいぐいとアクセル踏んでいくグルーヴィーな演奏の印象で、この日はズタズタにボロボロにミンチにされるような感じで盛り上がるみたいなのはそんなに沸き起こってないんだけどな、という感じだった。

あまり音楽の種類がわからない私はとりあえず今日の山本さんはパンクなんだなと思い、これが山本さんがスカムっていうことの証明なんだな、などと思う。私は10代の頃にスリーピースバンドにまず惹かれていたので、山本さんがやるスリーピースというのはやはり魅力的だ。ほとんど3人は視線を合わすとかもないようだけど、それでも山本さんが正面から体を内へ向けていかにも完結する三角形のスリーピース、といったストレートなパフォーマンスにはかっこいいーと波が立つ。それだけのことが。

山本さんの発言に若干イラっとしたこともあり、ここの流れにはいいぞいいぞ!と内心思っていたな。山本さんの個人名がまずあってのバンドだし、年齢の差もあるし、そこまで年月も頻度もあるバンドではないが、だからこそ面白いものが流れ出ているような気もした。まだまだこれから何があるかわからない。

アンコールの最後の最後のあたりはセッションのようでもあり、達久さんが目見開きながら拍を体でとりながら山本さんのもだれるギターに合わせにいく、というのがかなりおもしろかった。そういった安易にわかり合わない感じがそそられる。これがやはり芳垣さんだともっとスムーズにいっちゃうかもな、など思う。

 

開演前からフロア内に物販は並んでいて、達久さん須藤さんのCDもあり、終演後大サイン会ありと置き紙もあった。その時から達久さんにサインもらいたい〜と思っていたので、人群れからなんとかのぞき込んで良さそうかもと思ったCDを手に取ったら達久さんが説明してくれてたけど終わってすぐなので耳が遠いのでいまいち全部聞き取れないという。でもこの中では一番聞きやすいかも、とおっしゃってたのでそれを買うことに。達久さんのサインもらえますか!と聞いたら隣の山本さんが黒マジックを達久さんにパス、CDの薄袋を太ももの上でこすって開けるというナニソレに驚きつつジャケにサインをしてもらった。率直にうれしいーとうへうへで地上へ出た。なぜそこに残っているかわからない男性客の数名ちらほら。私は今こんなにうきうきだ!と彼らが全て黒の塗りつぶしに見える。CDにサインもらうとか久々だしこうゆう機会でもないともらわないし喋ってもらえてなお嬉しいみたいな自分の純ぶりに衝突して浮かれてしまう。達久さんのドラムは良い音がする。