午前中から写美の恵比寿映像祭へ。ホール上映の遠藤麻衣子監督の「TOKYO TELEPATH 2020」を見た。上映後にトークつき。初めて作品を見たということもあり、なんて言えばいいのか、なにと言えるのかさえもちょっとよくわからない。物語のようなものはあるにはあるけど、主人公のような女の子、またもう一人の女の子たちの言葉で語られるものはおよそ概要で、その内側や奥を目の見えないらしき人々がまさぐっていくような、その人たちや東京のあちこちでとってこられた(撮るというより、まさに手で体でこれを切り取る、つかみ取る、という自分のモノにしたというような)映像の波に押し進められていくような感覚。ああきっとゲリラで撮影したんだろうなとは思った。そうゆうカメラの動き、目線、自分の眼だって誰かを見てる、盗み見てる、その時の背筋が凍るような快感みたいな、そうゆうものがあってそれがすごくよかった。新宿の目は何度も映るし手持ちでもないみたいだし許可取ってるのかなとも思ったけどそんなことはなくて撮影中に構内放送がかかっていたらしい。私が一番ピンときたのは首都高を捉えたところだ。首都高好きだから。首都高にのったとこの風景にのせたモノローグもよかったし、ゲートで入っていくとこも撮ってるのがいい。トークでは質問に対してポンと的確に答えていく姿がとても印象的だった。イメフォで5月から特集上映があるようなので、見に行けたらいいな。

その後展示を少し見て、またホール上映、ベン・リヴァース&アノーチャ・スウィーチャーゴーンポン共同監督の「クラビ、2562」を見た。眠くなりそうとは思っていたけどなんとか耐えたり耐えられなかったり。周りもそんな感じがあった。ドキュメンタリーとフィクションが入り混じっているとはどんな感じ、程度なのかなと思っていたとはいえ事前にわかっていたことで、それでも今見ているもの、さっき見たものは、あれ?どっちがどっちというか、どうなっているんだっけと思いながら絡みあわさったまま見ていた。どちらかをドキュメント、とすればそれと異なるものがフィクションで、と自分の中でふり分ける、役割を固定させて見てしまうにすぎない気もする。

なんだかぐったり疲れたので他の展示室はまた後日見ることにして、日仏会館の高谷史郎のToposcan/Tokyoを見にいく。最初は5.6人しかいなかったのに、多分この後高谷さんの上映があるからかすごく人が増えていったので全部は見ずに出た。水が映っているものはまた新鮮だった。どうゆう思考で見ているのだろう。前にワタリウムで展示見たのって何年前くらいなんだろう。