クロエ・ジャオ監督作品だからというだけで初めてマーベルの作品を、「エターナルズ」を見た。Aさんにマーベル作品について聞いてたらAさんも見たくなってきたというので、そして仕事がない、暇だということで平日午前中から見に行った。マ・ドンソクはわかるくらいのキャスト把握でいったらサウンド・オブ・メタルに出ててめっちゃキュートな人だなと思ってたローレン・リドロフに聖なる鹿殺しのバリー・コーガンも出てて良く見ることができた。こういった感じがスタンダードなシリーズ作品なのかなと思ったら今作で初めて、という描写も多いらしい。なんていうか、良いなとか、なんかわかるなとか、かなりすんなり入っていける世界であったのは、良い体験だったと思う。

 

あれこの話って書いたんだっけどうだったか、書き途中だったようなといろいろ探し回るも見たあらない、どうしたっけ。「サウンド・オブ・メタル」を見た時のこと。「サウンド・オブ・メタル」を見ながら16〜7の頃あまりにライブを見にいくことだけが信頼で楽しみで喜びだったし実際それしか知らなかったからか、もし耳が聞こえなくなったらどうするだろうというのをよく考えていた、そのことを思い出していた。ライブハウスでまぶしくステージを見ながら何度もよくそのことを思った。それだけが、それしかないという唯一になりすぎたとき喪失することも想定しないといられなくなる。でもいつもうまく想像できないと思った。わからないと思った。そのわからないという答えしか出せないことが苦しかった。ライブハウスの暗がりでそう苦悶していたことを思い出す。

主人公の立場と違えど耳が聞こえなくなるというのはどんな体験かということに関してこの作品は、わからない、想像できないと思っていた私にこのように理解することもできるというのを教えてくれて、10代の頃の自分の焦りや不安や恐れをいくらかやいくらかやすめてもいいのかもとほんのり思った。20年近く経って。