α sweetⅡ


写真の本人様にはここを見られることがなければいいが。


今日から大学4回生になった。うちの大学は毎年4月の1日にガイダンスがある。そして、進級結果がわかり、去年度の単位取得数もわかり、今年度の時間割等が配布される。今年も無事、進級できていた。単位も正直どんだけ取れているのかまったくわからなかったのだけど、ほとんど良い成績をもらえて、卒業必須単位まで残りは8単位。内、4回で必修のものが4単位、必修の英語が2単位。英語か…。それでも取りたい授業はいくつかあるので取るつもり。欲張ったりはせず、勉強したいところだけ取ろう。ついに、自分が、よんかいせい、かぁ。それについての実感がどうのこうのは問題外のことであって、それよりも、あの9号館の4階にだいすきな先輩たちがいないということに、えたいの知れない虚無感ばかり抱かされた、出来すぎのよく晴れた昼間だった。

ふしぎだった。先輩たちがいないのは、わかってる。頭で当たり前に受け入れている。なのに、なぜか、ふっと誰かが現れてくるような気がしてならなかった。これは、昨日薬を飲んでいないからか、天気が良すぎるせいか、1泊2日青春18切符で金沢旅の疲れのせいか、私が生きていないせいか。とても、不思議だった。どうしてだろう。それくらい、あの人たちの存在は私に大きかったのだろうか。悲しいとは思わなかった。おもえなかった。

4年目の1人暮らし。駅までの道を自転車をはしらせる。その間には沢山の様々な桜の木がある。4度目の変わらない風景。改めて、変わる風景があることを認識せねばならない。そんなことを思う4階の景色だった。


ガイダンスが始まる時刻に駅をおりると、引き続き同じゼミになるtさんと一緒になった。よかった、相変わらず。その後もぞくぞくと友達、後輩(という言葉を使うのにはとても慣れないのだが)に会った。違う学科の友達や、観察カップルなどに会ったり見たりして、いっぺんに沢山の知り合いの顔を見た。それは少し疲れた。それでも、2週間ぶりにるい君に会うと、声をあげるこの癖、なおせるものならなおしたい。相変わらずかわいらしい人だった。そして、tさんと、同じく同じゼミのTくんと4人でしたのはどーしようもないえげつない話であった。ああ。

一体どんな一年があるのだろ。




しかし肩こりがひどい。背中全体が重い。しんどい。3月31日の昼間に大阪へ戻ってきて、夕方に友達2人と待ち合わせをして、いざ金沢へ青春18切符の旅。福井で晩御飯を取り、金沢駅へ着いたのは23時半過ぎ。とりあえず福井出身の友達情報をつてに片町という栄えているらしい場所へなぜか妙な早足で歩く。金沢とは、片町とは、どんなぞや??3人ともほぼ下調べなしの状態で来ている。そのため、どんなだろどんなだろと思い浮かべる。私はなぜかなんとなく歌舞伎町みたいだったりして、とかって思ってた。夜の片町は、あながちそれは外れていなかったと思う。謎の無料ネットで泊まれる場所を探した。ちゃんと寝れる、安いとこ。1人3900円で見つけたホテル。ホテルに着いたのはすでに25時を過ぎていたと思う。私は疲労とお酒でお先にぐっすり。
次の日は9時にはホテルを出て、朝食を取り、今回の旅の一番の目的地である金沢21世紀美術館へ向かった。すばらしい場所だった。こんなに、"美術館"というものに行った感覚がないのは初めてだ。日曜日の絶好のお出かけ日和も手伝ってか、そこには沢山の人、大人からこどもがいた。けれど、人の多さをまるで感じさせられなかったし、こどもが沢山いればいるほど嬉しくなった。コレクション展しか見てないのに、3時間もいた。すごくすごく楽しくて楽しくて、3人とも同じ気持ちであふれていたと思う。自分は見えなかったけど、とりあえず2人は目がキラッキラしていた。
金沢を出たのは17時過ぎの電車。そして大阪駅に着いたのは22時半過ぎ、だったかな。車中では行きも帰りも色んな話をした。2人、の内1人は女の子で同じ学科の友達mちゃん。もう1人は映像学科で多分今年初めて会ったし今まで座って話をしたことはないと思うし10回も顔を会わせたことはなかったであろうjという男の子。しかしこのj、昔から話を聞いていたし、特にここ最近ではmちゃんづてにどんな人柄なのか等は話を聞いて大分しっていた。jもmちゃんづてに私の話を聞いていたように。だからこそ突然のこんな旅も見事に成立したってもんだが、すごいことだ。大学の友達と、というか、友達と旅行して24時間以上一緒にいてなんてはじめてだったと思う。妙な話だ。
とてもとても良い旅だった。家に着くと、4月1日の23時半だった。





PRIMER ENCUENTRO

PRIMER ENCUENTRO

こないだ新宿タワレコで買ったCDがこれ。拝見してるブログで発売されていることを知り、今すぐ買いに行かなくちゃ!!!!!と思った。去年アルゼンチン音響派を見たとき、ドラム・パーカッションのバスケスさんに芳垣さんに近いものを覚えた。そしてどこかのブログだかで2人が音を共にして録ったということを見た。うわっ、どんなだろ、聴いてみたいと胸をどきどきした。それがそれがこんな素晴らしい面子で鳴らされていたなんて。ああ、すばらしや。しばらく延々と私の部屋で鳴り続いていることでしょう。アルゼンチン音響派の衝撃はわりと忘れられない私。しかしこれが7階のj-pop売り場にあるってんで探すのに苦労した…。

ROVOVincent Atmicusで活躍する現在日本最高最強のドラマー/パーカショニストの一人の芳垣安洋。芳垣が、「数年来刺激されている」というアルゼンチン在住のパーカッショニストサンチアゴバスケスが昨年夏に来日した際に、バスケスを迎え入れ行ったパーカッションを中心とした“芳垣=バスケス”即興アンサンブルの成果が本アルバムだ。
 芳垣は本セッションに際し、盟友パーカショニスト2人=岡部洋一高良久美子を招き入れ、4人のパーカッショニストの即興空間を作り上げ、そこに曲によって内橋和久、GOMA、アレハンドロ・フラノフがパーカッション以外の楽器で彩りを加えている。
 これまでにも何度か、日本のJAZZも現代音楽も標榜しない即興音楽家たちと“アルゼンチン音響派”の面々は共演作を残しているが、本作が特殊なのは、パーカッションという自由度の高い楽器が主体となっているところだ。何らかの特定の音楽からの影響を感じない、世界のどこにもない即興音楽世界を作り上げている。