ガッコの試験は(もはや先)先週でぶじにすべておわった。筆記も、パソコンも、実技も。おわったらおわったでまだまだ課題は待っていた。卒業制作も待っていた。隣の人と二人一組。まあ大変だがなんとかなるのかな。今までにも経験ないことかもなあ、二人一組とかって。なんせクラス一のかわりもんガール、毎日えらいねと言われるくらいだけど、私としてはなかなか楽しませてもらっているところがあるし、私もけしてよくできた人間では全然なくてむしろだめでだめでといるおんなじ人間なもので、だから、おんなじなのだ。私だって、ばかであほでまぬけで不器用で間違えてはあせって人と比べては凹んで、人のことなんて二の次で自分のことで精一杯ってなもんだ。だから隣の人のこと全然いえんな私と思う。同じ年の生まれだし私はきっと気がらくで、ずばずば辛口な発言も言える。それは気を許せるとか気を使わないでも大丈夫な相手じゃないと簡単にはしないはずだ。人間いろいろ。頭の良いよくできた人もいれば、なかなかいろんなとこにつまずきながらもちゃあんと生きてる人もいる。私みたいな人間もいる。


今はまほろ駅前番外地がすごくおもしろい。テレ東の深夜枠ドラマのテンポ感はくせになるなあ。こないだは妙に役者陣が豪華でおもしろさが倍増していた。オープニングのフラカンの歌と映像、エンディングのゆら帝坂本さんの歌それぞれどれもよいというのがまたたまらん。すごいすき。脚本も毎回ディープな人間像が描かれていて、でもどこかほんとにこうゆう人どっかにいるかもなあと思わされるとこもある。やっぱ大根仁やるなあ。週刊真木よう子も大根さんの回めっちゃいいからなあ。


そんなこと書いてたら三連休がおわった。はやい。なんか、もう、ガッコもあとちょっとしかないと思うとかなしいような。そうゆうものか。そんなわけか、土曜(10日のこと)は池袋ハロワに行き、いくつか応募してみようかと思いながらも西武によったら更なるセールで前にいいなと思っていた靴が五千円になっていたので買ってしまう。う。まあ、最近はライブにしかお金使ってなかったし、まあ、いい、かな。べつにはく靴がないわけでもないのに。

そして日曜(11日のこと)はみんなの戦艦へ。三日通しイベントの二日目。六本木のスーパーデラックスははじめて行った。ドリンク代700円であいかわらずジュースをのむ私。むなし。2ステージ制、とはいえメインの横にもうひとつあるみたいなかんじでつまり片方でやってる間にもう片方でセッティングをしている。キャパは300くらいみたいだが、ステージもまあnhk505スタジオよりあ多少あるけど程度の低さでワンフロア地続きみたいなもので照明器具もごてごてしてないしでいわゆるライブハウス感よりは広めに感じるかも。

この日見たいなと思っていたのは4バンド。トップバッターにその一つ目の快速東京。YouTubeで見てたくらいなんだけど、うーん、なんかすこし物足りなかったかな私には。なんかもっとわたしの中では演奏に爆発感というかきれきれな感じがあるのかなと思っていたから、わりとスマートで正統なかんじの演奏で勝手な予想がはずれてやや拍子抜け。こないだのきのこ帝国見てたときに思っていたじゃあわたしがひかれるバンドとはなんぞや?何が違うのか?という疑問が再び。しかしこれはこの日の内に解決もされるのであった。ここらへんの発見をいっぺんにできたのがこのライブ行ってすっごくよかったことだ。
まあでもボーカルさんは声がよかった!きれいでかわいらしい声をしていて、うわーいい声してるーと感動。客の方までとびだして歌う。まあしかしまだ13時半くらいだし、客もまだまだそんな熱ないし、しかしそれでも歌う歌うという若々しい発露がありそれを見ていいなあとにやにやした。

次の次にPANIC SMILEだったかな。パニスマを見たのはずばり九年前の一回それっきりだ。今でもよく覚えてる。一番前でみた、一番前にだけなんかイスが5脚くらいあって座ってたらふと気づいたら結構お客ぱんぱんでそれでジェイソンのギターかっけーと思い、エマージェンシー!で本格的に芳垣さんにノックアウトされたのだった。あと勝井さんソロ。見たステージの光景もよく覚えてるってくらい重要なライブだった。そん時以来のパニスマ。まあもうメンバー全然違うけど。前もそうだったけど、むちゃくちゃな音楽であった。うわ、うわ、のれないのれないと思いながらふらふら。ギターが轟音をつくり、ベースが地割れをおこすようなぶっとくでびりびりした音を刻む。スーパーデラックスの音環境のせいか、正直なんだかつらくなる。お昼たべてなかったし、ギターやベースの音がびりびりしすぎている。こうゆう音すきじゃないんだよなぁと思う。なんだろうなあわかんないけどスピーカーの量と近さと音の大きさとあとはなにか?によってキンキンしたとこの音が目立つ、それ私すきじゃない。パニスマはよかったが、つらい。
もう二つのバンドを見て、一度退散。マックカフェで休憩。疲労感で帰りたくなる。んなわけにゃいかん、と一時間とすこしで戻る。
次はBORISBORISもまた過去に遡る。10年前くらいのライブビートで聞いたのだ。そのころはもうすでに次週予告の文章をよんでこれはよさげだなと思えば知らない人でもMD録音をしていた。そんな調子ではじめて聞いたBORISは衝撃的で、こんな音楽があるんだ、日本人でこんな音楽やっている人がいるんだという驚きをみた。なので、なんだかうわあという感動、十年前に電波を通じて見聞きした音を今目の前にしているという感動、そんなにふだん轟音らしい轟音を聞かない私としてはこれはほんとにほんとの轟音ってもんかもしれんと思った。のわのわとおそいかかってくるような。終わったあとギターの人とドラムの人がドリンクをもらいに来ているとこれで目があった。眼光するどすぎる。

もはや今は次の金曜になってしまったので記憶などうつらうつらだが、トリはいちばんのお目当て、アルタードステイツ。タイムテーブルを見てもアルタードだけ持ち時間が一時間だったので、それはもう楽しみで、一つ前のバンドがサブステージでやっているときからステージ前に行き、三人がセッティングしているのをじろじろ見ていた。きゃー芳垣さんが目の前にいる!とまあ毎度ながらはしゃぐ私の心の中は誰にも見えぬ。芳垣さんは背が高くて首もあるから?タートルネックのセーターにあうなにやにや。アルタードはドラムが下手ベースが真ん中の三角になるため、スタッフさんたちがドラムセットやアンプを移動させ、それから芳垣さんがひとつひとつチューニングしたり位置を整えたりしていた。じろじろ見放題すぎる途中でTシャツに着替えた芳垣さん。その後三人が順番にPAさんの指示にあわせて音チェック。はじめて見聞きしたなあ、芳垣さんでいえばハイハット、スネア、バスドラ、タム、シンバルをそれぞれPAさんからおねがいしまーすと言われ音を出していた。ひとつにつきokでるまで30秒はかかる。ドラムのひとつひとつに設定が必要なのかー。ほおー。まあふだんなかなかセッティングから見れることはないから貴重であった。なんかこうとにかく演奏前からこんだけ芳垣さん見てられるというのが贅沢すぎ。ナスノさん内橋さんももちろんちゃんと見てるけど。
そして20時10分ころスタート。むふん、期待どおり、この日一番すばらしかった、楽しかった、体が音にのっかるなあつながるなあ、自分というこの重みある身体が音楽に対してあまりに素直に反応できる。他でもなくこの音なんだというのが好きな音楽ということかなと思う。
また、快速東京のときに思っていた好きなのとそうにはならない音の一線はどんなふうに存在するのかという謎がなんだかいっぺんに解けた気がした。それはなんや、予想外の音が出てくるかどうかみたいな、予想内でない、想定される範囲の層よりも大きな広がりをもつ音がッバーンと出てくるか、まあ主観なので出てきたと思うかどうかなんじゃないかと思った。何度ライブを見ていて知っている曲だとしてもいつも世界を変えられるような音を出してくれているバンドであればそれは予想内におさまらない。ガラッと今いた場所、今いる同じ場所なのにまるで違う場所へ、違う時空へ世界へつれてってくれる、現実と実生活とは地続きではない世界へ私の脳みそもってってくれるような音楽とそうにはならない音楽、その違いがあるんだと思う。なんかべつにぜんぜん大したことじゃない気もするけど、アルタード見てたらとゆうか、この日一日若い人たちからアルタードまで見てたらああそうかぁみたいにわかることができた。自分の中で継続してなんなんだろなあと考えられたからこそだ。なんかだからもうそれがこのみんなの戦艦来た意味だな!それがわかってひたすら嬉しかった。良いとか悪いとかそうゆうことじゃない。趣味か違うかそんな言い方でもない。同じ場所に立っているのに、それがはじまったら、それが鳴ってるその間だけは違うところへいけるかどうかで、それは音そのものだ。そんなんをアルタードを前に気づけたよろこび。
アルタードステイツをあんな間近でスタンディングで見れる機会はそうそうない。ピットインはもちろんよいけど、やっぱ立って見る方が興奮するのかな。今思い返してもしあわせであった。芳垣さんを横から、あんな近くで、ああ今思い出してもあわぼわがわあがわがああううう。すばらしかったなー、美しかったなー、かっこよかったなー、ほれるぜー。まあ何回見ても改めて思うんだけど、わあこんなふうにそんなふうに叩くんだなあっていう驚きに満ちている!アルタードは三人という無駄な肉を削ぎ落としきった生きるのに最低限のものみたいな音楽で、三人のそのヒリヒリとしたやりとりがたまんない。他では見れない、アルタードでしか見れない芳垣さんかなと思う。ひやっとするそこには冷たさと熱さとが同時にある。鉄みたいな。冷たくもなれば熱くもなるその両極面が同時に存在してる。そう思うとスーパーデラックスはアルタードにすごくあってた気がする。

いやはやあまりに書くのに時間がかかってしまった。今日はまた芳垣さん見に行くからそのまえにあげとかねばと思い、完!