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出勤する。またちょっとした作りものだけ。あとはあさいさんが明日現場に行くからとそれの準備など。外の水道で穴の空いたバケツに水をためながらモップを洗う、という行為が茨城のおばあちゃん家を思い出させた。仕事がないのが標準になりすぎてしまう。これくらいが当たり前かのようで、自分が何をしている人なのかあやふやになっていく。それでも生きている人。作業しているとき、デザインカッターのおそらく側面で左手の親指を少し切ってしまった。仕事でカッターで指を切る、というのは恥ずかしいことだ、と思ってしまうのでそのとき絶対に声に出さないようにしている自分がいる。こっそりというかさりげなく、絆創膏をとって、ささっと貼ってしまう。痛いとか、切ったとか、何も発さない。ああ、切れたな、と思うところからがスタートで、そして最後まであさいさんにもバレなければセーフって感じの自己満足。そうだ、虫のことでイライラしていたんだった。イライラっていうか、落ち込んでいた。こんなことで乱れすぎる自分の愚かさにもげんなりする。そんなんだから切った。デザインカッターでもよく切れることに感心する。こんなことなら死んだほうがマシなくらいにげんなりしていた。それくらいにげんなりするのだった。虫嫌いのレベルが半端ない。我が失われるのだ。体がおかしくなる。おかしいおかしいおかしい。わめき散らしたいくらいに。帰りにビバホーム寄って殺虫剤とデッキブラシを買う。車に積んでたホウキとちりとりを借りていく。帰宅してベランダを徹底掃除した。洗濯機の排水口がお隣と共有なわけだが、隣の人が基本的にずっと汚いまま放置しているからそこが最近詰まってきていた。でも一応排水口自体はお隣のベランダの領域で、私の方からはホースを伸ばしているにすぎない。でもやっぱりあそこが汚いのがよくないのではないか、またどうしても土埃がたまってくるからそれら全部を一旦徹底的に掃除してきれいにして、それから殺虫対策をする、それでダメなら引越せばいいんだ!と考えることにしたのだった。バケツやヤカン、鍋に水を何度も汲んでは運び、ベランダで長靴を履いて生まれて初めて買ったデッキブラシでゴシゴシと擦り、洗濯機との間になんとか体をすり込ませ割り箸でぬかるみゴミを取り、パイプユニッシュを流し込み、ハイターをぶっかけ、最後にまた水を流して乾かしたのちブラックキャップを置いて殺虫剤をまんべんなく吹き付けた。汗だらだらになりながら。体がぎこちなくなるくらいくたくたになった。生理もきたから余計に体が変だ。こんなことやりたくない、と思いながらでもやらなきゃ意味がない、と自分で自分をまさに鼓舞した。誰も頼れる人なんかいない、自分でやらなきゃダメなんだ!と本気で鼓舞をした。泣ける。シャワーを浴びて、食べるものが尽きてきてたので買い物に行った。さすがにご飯を作るのも飽きてきた。そんなのずっと飽きてるだろと思いつつ、意欲の問題だ。とにかく疲れて早く寝た。引越し物件はずっと探してた。でももちろんお金がかかるからしないほうが良いのだろう。でも暑い間はずっと虫対策をし続けなければならないと思うとつらすぎる。つらい。ずっとビクビクしてるのが本当に疲れるのだ。引越したいけどそれは大変だ。でも虫がいやだ。ほんとにやだ。誰かどうにかしてよと急に投げやりな怒りに変わるくらいの生命に関わることだ。こんなの誰もわかってくれない。疲れて生理も痛くて早々に寝た。

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