日記を書くということをすっかり忘れてしまったかのようだ。なにをどんな風に書こうかなんて考えもしない。書きすぎていたのだと思う。実家で過ごすことは何もかも違う。それらがいやになったから家を出たわけだが。人と暮らす方があってるのか、ひとりで暮らす方があってるのか、それはわからないがふたつは違うということだ。

今日は仕事は休み。13時からBSで「タクシー運転手」を見た。権力が市民に暴力をふるうというのが今のアメリカに重なりまくる。それだけじゃない、2月に見た「戦場で生まれた娘」だって思い起こした。こちらの方がより重なる気はする。報道記者の視点、娘がいるという視点が偶然にも絡みあう。作品は1980年の時代だが、現在の世界中あちこちがこの映画の景色に重なりうるのだと思える。

実家にいればそれだけでずいぶん能天気でいられるのだ。衣食住の安定ぶりといったらやばい。つまり一人暮らしがいかにどれだけせっぱ詰まった焦燥のなかにあるのかがよくわかる。どちらが幸福ということもない。でも安定よりはいつ消えてもおかしくないものが背中合わせにある方が生きてるスリルはある、それを楽しめることの良さがある、死ぬならその方が良い気がする。お気楽すぎてしまうのだ。

父があいかわらず母に言われた一言ですねて和室に籠城しているので、ヒトは66歳になってもそのようなことができるのだということに驚きを隠せないがそうゆうことなのだなと受け入れる。これは嘘みたいな本当の話で小説にでもなってたら笑える話になるのかもしれないが、もはやアホくさすぎてあきれるのも通り越して好きにやってれば、気がすむまでやっていたらいいのだ、その一連を共有させられるのはごめんなのだが。

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