雨なのと生理前なのとで完全にだるい。物置部屋とされて置かれたものたちを片すためにクローゼットやベッドの引き出しからきっぱり捨てるものを出して片付けた。とにかく外に出ていると全てのものに満遍なく猫の毛が絡むのだ。持ってきたiPadで「スウィング・キッズ」を見た。ネットフリックスに最近入って、本当は去年映画館で公開されてる時に見たかったけど確か公開館が少なかったような気がする。アップリンクでやってたと思うんだけど、その時には元従業員の人たちからのパワハラ告発があった後でアップリンクには行きたくないと思っていたような気もする。サニーのカン・ヒョンチョル監督というのもあってなんとなくノリの良い作風は想像していて(見たの随分前だからそんなに覚えてるわけでもないが)、それは外れてはなかったけど同時にとてもつらく痛々しい描写もあって、ゆえに良くできている作品だと思った。冒頭で時代、社会背景の説明があって(プロパガンダ映像を見ているという設定においての)、でもそれがあまりにテンポ良く、まるで現実じゃなかったことかのようにも思えるテンポ、ノリの良さに感じられて、それはそうゆう風に描けることの凄みと感じられる。朝鮮戦争の頃のことをこの一年くらいで少しは知ったのがあったから自分としてはなるほどなと聞き入れられたけども。北朝鮮の捕虜収容所と韓国の捕虜収容所の違いということは初めて知ったけど(これはある程度事実なんだろうと思ったが?)、各国における収容所、捕虜の扱いというのは国や地域ごとそれぞれに違ってそれぞれの背景があるのだろうなということは知るたびに思う。そして捕虜収容所というとどうしてもビリー・ワイルダー第十七捕虜収容所を思い出してしまう自分がいる。韓国は人情もの描いたら上手いよなあと思って見ていたが途中からそうだアクション、ヴァイオレンスも上手いよねそうだよねと思い直したりした。史実をもとにした、という背景ではタクシー運転手を思い起こすような面があった。フィクション性ははこっちの方が高いかもしれないけれど。異なる人と人が、どう、いかに相手と向かい合っていくことができるの、その過程、その葛藤や許容、対峙した相手がどう自分に映しこまれていくのか、その時間に寄り添っているようだ。